カテゴリー「アマチュア無線」の206件の記事

アマチュア無線全般です。

2024年4月18日 (木)

自作に適したファイナル DRI方式 SOT89 ⇒ TO220 変換

電子部品の表面実装化/小型化で自作がやりにくくなってきました。特にファイナルの石をどうするかが大きな問題と。三菱のRDシリーズが10~20W出力程度のファイナルとして多用されていたのですがTO-220パッケージは時代の流れによる実装方法の変遷でディスコンとなってしまいました。
Rd16hhf1

代用となるもの、何か無いかと私なりにAliexpress等を探してみたところ下記のSOT-89パッケージ品がまだ安く入手できそうな感触です。

・RQA0009SXTL
⇒安いがディスコンになっていてフェイク品を摑まされる可能性大きい。私も掴まされた(泣)

・AFT05MS004NT1
⇒秋月で170円で売っていたが販売終了になりました。ただしAliで入手可能。

・HTL7G06S009P
⇒RQA0009の代用品としてAliで売られている。規格等詳細不明、中国メーカーの模様。

・DS05
⇒これも中国製。詳細不明 (人柱希望)

最有力は AFT05MS004NT1 でしょうか。ただ、ドレイン損失が20W以上と大きくフル規格で使う場合、放熱がネックとなるようで使用に当たって難しそうです。

そこで私なりに考えてみたのが

SOT-89をTO-220に変換しちゃえ!!

です。

Sot89_01

ジャンク箱に眠っている壊れているのとか、使わないTO-220パッケージをドナーとしまして…

Sot89_02

プラスチックモールドをカチ割ります。

Sot89_03

ダイを削り取ってハンダが乗るよう、金属部分のみとします

Sot89_06

このように取り付け、ドレインとゲートを適当なリード線を付けます。
(使わない抵抗とかコンデンサを使うと作業しやすかった)

使ったのは AFT05MS004NT1 ですが RD06HHF1 と同一回路でRF Power AMPを作ってみたいと考えています。


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2023年12月28日 (木)

7バンドWASが完成しました

40m においてDE州とVT州の2つが残っていましたが、なんとかQSOするに至り40m~10mの7バンドでのWASを完成させることに成功しました。

Wac_all

東海岸のSR時刻と、JAのSR時刻を狙ったのですが、最後に残ったVT州はJA SR時刻でGetすることができました。あとは、80mと6mですが自分の寿命が尽きるまでを期限として狙っていきましょうか。

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2023年12月27日 (水)

2000円台で買える中華製ハンディ機を広帯域受信機に

Uvk5_23

USBインターフェイスの入ったケーブルで簡単にファームウェアを書き換えできます。

Uvk5_22

こちらの日本語化を含めたファームを入れてみたのですがブラウザを使ったもので非常に簡単です。FT-991AやIC-7600よりはるかに簡単。

SSBも受信可能となりましたが、操作性がイマイチなのでただ受信できるだけと、おまけ的に考えるほうが良さそうです。1300MHzまで受信できるので電波が出ているかのチェック、すなわち測定器として便利。このファームの他、18MHz~1300MHzまで送受可能という恐ろしいのも公表されていて、そのあたりは自分の好みでファームを入れ替えできるところが無線機イジリが好きな人に取っては魅力です。

ゼネカバ送信とするなら、ファイナルの石をとっぱらって信号発生源として使うのも有用だと思われます。仕様では周波数精度1ppmなので十分な精度でテスト信号が得られそうです。

肝心の受信性能については書きませんでしたがAIR BANDなどしっかり受信できています。私はそこを聴いて楽しむような趣味は無いので、内容はわかりませんが…。 FMラジオ専用受信チップが付いているので普段はFMラジオ(AMの補完放送)として使うことが多そうです。

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2023年12月14日 (木)

2000円台で買える中華製ハンディ機のスプリアス特性

Uvk5_01
X (Twitter)界隈で流行っている安価で買えるトランシーバーを私も購入してみました。技適もありませんしそのままだと違法になってしまいます。

Trv_01

注文してなんと4日ぐらいで到着しました。国内はヤマト運輸が配達。

最終的には皆がやっているように、ファームウェアを入れ替えて送信機能はカットし広帯域受信機にする予定ですがまずは、スプリアス測定をやってみることにしました。 詳しくは調べていませんがSDRアーキテクチャを使ったワンチップICを使っていてファームウェアを変えることでSSBの受信も可となるようです。全世界のソフトウェア技術者我こそは…といわんばかりハッキングに立ち向かっているようでUV-K5(8)で検索すると多数出てきます。

<144MHz>

Uvk5_10

Uvk5_11
Uvk5_12

案の定「あかんやつ」。144MHz 基本波比スプリアスは・・・

・2nd : -45.1 dB
・3rd : -55.9 dB
・POWER : 約4W(内蔵電池)

ダメです。

<430MHz>

Uvk5_13
Uvk5_14

430MHzはもっと「あかんやつ」。 430MHz 基本波比スプリアス

・2nd : -42.8 dB
・3rd : -34.9 dB ⇒3倍の方が悪い
・POWER : 約4W(内蔵電池)

ダメダメで広帯域送信なので内部にフィルター入っていないのかもしれません。

でもしかし、本体/AC充電スタンド/アンテナ/クリップ/中国からの送料を含んで2000円台で利益が出るというのは驚異的であって国産だと絶対マネできない製品です。

受信専用のファームは、プログラミングケーブルが必要で入れ替えたらまたレポートしたいと思います。

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2023年3月 3日 (金)

数年ぶりに和文電信を叩いてみる


少なくとも5年以上やっていなかった和文電信を叩いてみた。これだけ期間が開いても指は覚えているようで、ところどころ打ち間違いはあるものの定形QSOパーターンを打つことができた。

ちなみに打った内容は・・・

ホレ ホレ コンバンワ ドウモオコエガケアリガトウゴザイマス ワタシノナマエハ ニシムラ ニシムラ トモウシマス コンゴトモヨロシクオネガイシマス ラタ DE JF3DRI KN

1アマの電気通信術試験に何度も落第して苦労したことと、いっとき21MHzの和文電信グループに加わってやっていたことも、覚えている要因になっていそうです。

私の和文電信に関する感想は以下のようなものです

・試験は別として一字一句、紙に筆記するものではない。符号そのもので相手の言葉を理解するもの。
・和文QSOにおいては名前、QTH、QSLカードの扱い程度を集中して書き取り後は適当に流す。
(欧文ラバスタも同じ)
・キーイング速度は、遅くとも速くともダメ。自分に合ったちょうど良いところがある。
・何気ないおしゃべり能力が試される。
・その意味では和文QSOをやるYL局には絶対負ける、井戸端会議能力は男性はかなわない。

どっぷりと和文QSOにハマることは無いと思いますが、パソコン画面からFT8でDXをぽちぽちするのもそろそろ飽いてきたことだし忘れない程度にやっていきたいと考えています。

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2023年2月13日 (月)

10m/30m WAS完成

10mと30mのWASが完成したので、30m~10mの6バンドでWASができました。

Was_all_7

10mは最後に残ったのがRI ロードアイランド、30mはND ノースダコタでした。

・10mは、このところのSSN上昇でコンデションが良くなるのはいいんてすが28.074MHzの混雑はすざまじく出る隙間が無いような状態となり、欲しいところが見えてもQRMで潰される状況が続きました。その中でK1FTと交信することに成功しました。

・30mは、当初視野に無かったのですが完成したとの声をあちこちから耳にしWAS探しをすることに。このバンドは向こうが明るい時間帯にも飛ぶので、どんどん増えて行きました。ちなみに米国では何故かこのバントは200W制限があり、とんでもなく強いという局はいない感じです。出ている局も少なく10.136MHzは珍局が出ていない限りいつもすいています。すいているので、SN=-15dB以下の局でも案外ちゃんと取ってくれました。しかし、最後に残ったNDはなかなかできません。アマチュア局の絶対数が少ない州であり、またハイバンドのコンデションが良いのでみんな上の周波数で運用していると思慮しました。そんな中、ようやくNS0Qを見つけQSO成立しました。

JTAlertを使っていたので30m WAS完成したよのつたない英語でメッセージを送付してみました。通じたようでCongが返ってきたのは嬉しかっです。
Ns0q

残るは40mのVT, DEですがJAがSRの時間帯と向こうがSSの重なる時間帯が季節が進み、存在しなくなったため朝からは東海岸がまったくみえなくなって、秋まで待つ必要があるかもしれません・・・。
Na_20230213100501

その他160/80/6mですが、6mは毎年のごとく気合を入れてマルチホップEsで狙うにせよ、160/80は無理そうです。
DXCC オナーロールは難しいですがWASハントはなかなか楽しませてくれました。

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2023年1月20日 (金)

12m WAS完成と40m WASの考察

40mと12m、どちらが早くWASを完成するか試していたのですが最近のSSN上昇に共なって12m朝のコンデションが良く12m WASが先に完成しました。
12m_was_2

途中までは同じペースで増えていたのですが1月に入ってから北米東海岸の難所が良く見えるようになり、足踏みしている40mを横目にラストスパートで一気に完成したという感じです。最後はロードアイランド(RI)でした。100W + RDP で完成するのですから、驚異的と言ってもいいかも。

一方、40mは難所東海岸のコンデション(パス)と局が少ないワイオミング州が見つからずで進みません。
残りデラウェアDE, ロードアイランドRI, バーモントVT, ワイオミングWYの4つ。

(日本が夜のパス)
Aa1bs_02
(日本が朝のパス)
Aa1bs_01

40mは基本的に昼間はDX向けに飛びません。

東海岸とのパスは

・JAが夜で向こう側が日の出時間
・JAが日の出で向こう側が夕刻~夜

の2つあり、これを狙ってワッチしているのですが、コンデションとQRMが多いせいもあってなかなか難しいです。
10mも残り2つ(RIとVT)なので並行して狙っていきたいと考えてます。

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2023年1月 3日 (火)

年末・年始はソフトを触りたくなる。

なぜだか、年末年始になるとArduino とかESP32を触りたくなります。


最初にアニメキャラのBitmapを出すようにしてみました。これだけで何時間かかったことやら。フォントもいろいろいじってみたり。自作する上では他人様が作ったもの、そのまま作るよりちょっとだけでもオリジナリティ出したいもんね。

Si5351A, 1.3インチOLED(SH1106), Arduino Pro mini(3.3V) を使っています。

Si5351a

難解なSi5351Aもようやく使いこなせるようになりました。


こんなのも作ってみたりして。

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2022年12月21日 (水)

160mバンドは送信/受信を別アンテナにするべきか??

160mの受信には、RDP (RN4MCX 40/30/17/12m 高さ19m)で行うことがSN最良であることが最近わかりました。

その様子を動画に撮りましたのでご覧ください(字幕ONしてね)

 

 

この動画では

  ①スローパー(18m高)
  ②7MHz フルサイズINV(12m高、バラン無し)
  ③RDP(19m高、バラン付き)
  ④TA-33 (18m高、バラン無し)

を切り替えてノイズの具合を比較したものです。

③のRDPがノイズを受けなくやけに静かであることがおわかりかと思います。なぜ、こんなに静かなのか他のアンテナとの大きな違いは「バランが入っているかいないか」によるものと判断しましたが他にも何かあるのかもしれません。

1213_160m

12月13日の早朝、1.840MHz FT8をRDPで受信したものです。初めてドーバー海峡超えのスコットランドとかマン島が見えました。スローパーでは何も見えませんでした。当然、100Wでは飛ばす交信はできませんが。

S21dx_160

こちらはS21DX バングラデッシュの信号です。大御所キロワッターが盛んに呼んでも応答無かったようで、JAからQSOに至ったのはほんの数局のみだったように思えます。向こうの信号が見えただけでも大収穫。

160m、長いことやってますが送信アンテナと受信アンテナは別にしたほうが良さそうです。

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2022年12月 6日 (火)

2022年12月度1アマ、スミスチャートの問題解説

昭和の時代に1アマを取得してますが1アマに出題される問題は時代と共に移り変わり、私が受験した時とずいぶん変わっています。なので、いつも試験が有った時に「もし今の自分だったらどうか?? もう一度受験したら合格するのか???」と気になって問題を眺めています。

ロジック回路やデジタル回路、そしてデジタル変調、SDRも多数出題されるようになっていて、自分の技術的知識向上のためにも知っておきたいこともあります。

さて、12月の問題ですが全般的に非常に難しのが出題されたように思います。その中で、スミスチャートに関するものがあったので、最近このブログにスミスチャートの基礎を書き込んだこともあって解説してみたいと思います。

過去に書き込んだ記事は ここ と ここ です。

1ama_01

これが出題された問題・・・まさにアンテナマッチングの基本というような問題で、Nano VNAを使いこなしてらっしゃる方は何も難しくは無いと思います。

まず・・・

1ama_04

P点はスミスチャート上の上半分にあるので、インダクティブ(誘導性)のリアクタンスがあることがわかります。ということは、キャパシタンス(コンデンサー)で誘導性分を打ち消せばマッチングが取れるってことです。マッチングを取るとは、P点をチャート上のど真ん中に移動させること。

この時点で問題の回答選択から、上半分にあるので1,2,3、いずれかとなりコイルを入れるってことは無いので4,5は除外となります。

また、もう1点重要なのは「正規化されているものとする」と記載があるので、P点は 1+j0.5 Ω ⇒ 50+j25 Ω と読み取ることがポイントです。

リアクタンス成分の +j25 を -j25のコンデンサで打ち消せば リアクタンス成分無しの50Ωになってマッチングが取れることとなります。

コンデンサを「並列に入れる」「直列に入れる」かですが、スミスチャートの等抵抗円を動かしたい場合は「直列」です。
この時点で1,2,3のうち2が消去されて1か3が答えとなります。

後は10MHzで -25Ω となる C キャパシタンスを求めれば良いってことに。

1番の 2000/π pF を代入した計算式が下記。
1ama_05
ちゃんと25Ωになりましたね。なので1番が正解。

1ama_02

試験会場では使えませんが、スミスチャードでマッチングを取るソフトだと一発で求められます。

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