オシロスコープ時計、アナログオシロとデジタルオシロの比較
ラジオペンチさんのブログに掲載されているESP32を用いたオシロスコープ時計のスケッチ
http://radiopench.blog96.fc2.com/blog-entry-1069.html
を書き込んでアナログオシロとデジタルオシロで同時表示し比較してみました。X,Yなのでデジタルオシロはきれいに描画できずまた遅れも生じます。
押入れに鎮座している、古い低スペックのアナログオシロの使い道ってところでしょうか。
ジャン測マニアじゃないけど・・
ラジオペンチさんのブログに掲載されているESP32を用いたオシロスコープ時計のスケッチ
http://radiopench.blog96.fc2.com/blog-entry-1069.html
を書き込んでアナログオシロとデジタルオシロで同時表示し比較してみました。X,Yなのでデジタルオシロはきれいに描画できずまた遅れも生じます。
押入れに鎮座している、古い低スペックのアナログオシロの使い道ってところでしょうか。
このパワー計には絶対に手を出さない方針だったのですが、あるOMさんよりNano VNA-H4の個人輸入と交換みたいになって1台目を入手、さらにオクで、革ケース、250H/2500Hのエレメント付きで比較的安価(といっても高価ですが)に出品されていたのでつい落札してしまいました。
【Bird43 Watt Meterについて】
Facebookでいろいろ尋ねたところ、なんと発売は1952年で今でも現役で製造されつづけている超ロングセラーということで驚きをかくせません。70年間・・・還暦すぎている私が生まれる前から販売されているって…。
【精度はどうか??】
①縦向きと横向きとで。
Bird43のメーターは縦向き使用/横向き使用(寝かせた状態)の指示が書いてありません。取説にもどちらでもOKとなっているようです。
で測定してみたところ、縦向きのほうが多く測定されました。
②本体の個体差はどうか?
本体Aはシリアルナンバーから新しいタイプ、取手の部分が樹脂製です。本体Bは古いタイプ、取手の部分は本革製、メーターのカタチもフォントも微妙に違います。
・同一エレメント250H
・横置き(寝かせた状態)
・IC-7600 21MHz 100W (RTTY Mode)
・Dummyは3GHzまで使えるプロ用
で比較してみたところ、やはり差が出ました。
泣く子もだまるBird, 落成検査で検査官がぶらさげてくる, などで圧倒的な威厳を持つパワー計ですが、私の感触的にはそんなに良くない・・・というのがホンネです。ただ、レトロ感と存在感満載な測定器なので、これはこれでアリだなぁと考えています。
適当にUEW線で巻いたコイルと100PFのセラミックコンデンサで作った共振回路(共振周波数約14MHz付近)のコイルに、ダストコアと金属物を出し入れして、共振周波数がどう変化するか、Nano VNAでリアルタイムに測定してみました。
Nano VNAの設定はTHROUGH (S21)としLOGMAGで。周波数は8MHz~20MHzで見ています。
コアを入れるとインダクタンスが増加するのは、よくご存知だと思いますが、金属 (鉄やステンレスは避けたほうが良い) を入れるとインダクタンスが減少するのはあまり知られていないようで、これを応用したバリLもあります。
【周波数軸、広帯域で見てみる】
Nano VNAはSG シグナルジェネレーターとして動作させることができます。STIMULUS ⇒ CW FREQ として、目的の周波数を入力。
まずは、5MHzに設定してスペアナを100MHzスパンで見てみると・・・。教科書どおり、デューティ50%の方形波をフーリエ変換した5,15,25MHzと奇数次のみ強いスペクトラムを得られました。
どこまで柱が立っているのか、スパンを500MHzまで広げてみましたが、まだまだ高調波は出ています。
スペアナDSA-815の最大周波数1.5GHzまで広げてみた。それでもちゃんと出ています。
【周波数軸、狭帯域で見てみる】
今度は帯域を絞って、スペクトラムの近接と周波数確度はどうか、スパン5kHz, RBW=10Hzに設定して10MHzを測定。
変なスプリアスは無く、非常に優秀です。レベルは -13dB程度出ています。
Si5351Aがちゃんと無線機のVFOとして使えることの証明ですね。
周波数も9.99991MHzと申し分無い確度で出ています。(これは個体差があると思います)
100MHzに設定してみたところ、5kHz上に40dB落ちた信号があることを確認。この信号は、Nano VNAのIF=5kHzであり、Si5351Aが測定周波数+5kHzも同時に出力しているため、このモレであるようです。
【時間軸で見てみる】
時間軸で見るため、オシロスコープの登場です。やはり方形波(矩形波)を観測。アナログオシロなので立ち上がり時間nSとかはわかりません。
50KHzと低い周波数に設定すると、方形波が乱れてザグが出てくるようです。こんなに低いところは使うことないので、問題にはなりませんが。
【応用例】
周波数確度が思っていたより良好なので、マーカーとして使えます。写真は100kHzに設定して、IC-7600 50.3MHzをスコープで見た様子です。
【おまけ】
通常の使い方、1MHz~30MHzをスイープさせた状態を時間軸で見ると、こんな感じです。
愛用しているスペアナ、アドバンテストR3361Cが電源は入るが各種キーを押すとリセットが掛かったりフリーズして使えなくなりました。御老体なので、もうダメかと覚悟もきめつつ修理に挑戦することとしました。
いろいろと調べたところ、各種設定のバックアップ電池が入っており、その劣化が原因ではないかとメドを付けました。奥まった分かりづらいところにNi-cd電池があるのを見つけ、電圧を測定すると3.6Vのところが1V程度と極端に落ちていました。
Amazonで80mAHと少し容量が小さいてすが、Ni-MHの3直列を見つけました。
奥の方に付いていて、かなり苦戦しましたがなんとか交換完了。測定器掲示板で「電池を交換する際に、ショートさせたり切り離してゼロボルトにしてはならない」と、まるで「アホになる無線機」みたいなこと書かれていたので、かなりの注意を払いました。
交換した電池。液漏れも起こしており電圧は1.1Vぐらいしかありません。
交換後、電源ONしても初期画面で止まったままだったので、やっぱりダメかなと諦めたのですが、あるキーを押しながら電源ONすることで立ち上がってきました。とりあえずは使えるようです。
この際、画面のフォーカスとか再調整してしまえとサービスマニュアルを見たのですが、調整箇所までのアクセスが非常に困難で断念しましまた。メンテナンス性は良くないです。
もう一つ、大失態したことがあります。もう、修理不能だとふとAmazonを見ていたところRIGOLのスペアナ(DSA-815-TG) が8月30日/31日のみの2日間、タイムセールで安売りしていたので、ポチってしまいました。基本的な性能はR3361Cの方が上ですが、軽い/薄い/ファンが静なのでアマチュアが使うぶんにはこれで十分です。
自作のラダー型クリスタルフィルターをTGを使って測定してみました。RBW=10Hzまで絞れるので十分特性を見ることができます。
FM補間放送(スパン85MHz~95MHz)を適当な線をアンテナ代わりとして見ているところです。
流行りの安価で購入できるnano VNAで遊んでいます。
<いろいろ測定>
68pFのコンデンサを接続してスミスチャートを描かせてみました。
教科書どおり、一番下の円周に軌跡が現れます。
適当に巻いたコイルを接続してみます。
こんどはスミスチャートの上の円周に軌跡が現れます。
ちゃんと動作している証拠。
LPFを見てみます。
TG付きスペアナで見たのとほぼ同等な特性測定ができました。
自作のラダー型クリスタルフィルターを見てみます。
これも問題無く測定できます。狭い帯域でも測定できるので高級なTG付きスペアナは必要なさそうです。
1.9/3.5MHzのスローパー、表示をSWRとして測定してみました。
ちゃんと2つ共振点がわかります。
一般的には、このアンテナアナライザーとしての使い方が一番多そうですね。
<いろいろ改良>
アリ・エキスプレスで購入したものですが、入力部にシールドが付いていないハズレ品でした。
シールド付きのは、高域で特性が良いようです。
<電池残量表示の追加>
ダイオード取り付けとファームのアップデートで電池残量表示ができるようですのでやってみます。
コネクターが邪魔(コネクターが付いていない個体も有り)なので取り外し、ダイオードD2を取り付けます。
<ファームウェアアップデート>
1.5GHZまで使えるようになるものとか、いろいろあるようですが、高いところは使わないのと信用できないので、900MHZまでのアンテナアナライザー向けのファームを入れることにしました。
GFUモードにするとか、STマイクロから専用ツールをダウンロード必要とかありますが、そのあたりは省略。
無事にアップデート完了しました。
画面が小さいですが、結構遊べます。
Facebookのグループに書き込みが有ったのでAliExpressでAVR-Transistor testerというのを仕入れてみました。
組み立ては数時間ってところでしょうか。欠品も覚悟の上だったのですが、幸いにも大丈夫で一発動作しました。AVRのプログラムはオープンソースになっているようですし、中国製で、いろんなクローンが販売されているようです。
連続可変はできませんが発振器としても動作しました。
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ひさびさの修理記事ではない書き込みです。
aliexpressでDIY Kits RF 1Hz-50MHz Crystal Oscillator Frequency Counter Meter Digital LED tester meterなるものが安価に販売されているので、購入してみた。これは秋月電子で販売されているものと全く同じようです。30分ほどで組み立てて水晶を入れてみると、一発で動作しました。
周波数カウンターとしても使えます。しかし、プリアンプが付いていないので別基板で自作。測定してみると、70MHz程度までカウントしました。
このキットはPIC16F628Aが使われており、意を決してプログラミングに挑戦してみることに。60歳も間際なアタマの硬いワタシにできるもんやらと・・・。
Pickit3のクローンを購入、MPLAB IDEをダウンロードし動かせてみました。
このキットはDL4YHFが開発したプログラムが搭載されていることが分かっており、それを6桁に変更したF8FIIへと、さらにゼロブランキングができるようにするのが目的です。
アセンブラーと格闘すること数日。Facebookで詳しい方とやりとりしてようやくゼロブランキングできようになりました。
50回ぐらいは書き込みしたでしょうか・・・。
※(注意)右のコーディングは誤っています。
それで最終的にやりたかったのはコレ、うまくいきました。
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クラニシ ロケーション・アナライザLA-300という測定器の修理依頼。電源が入らないとのこと。初めて見るもので、内部がどのような回路になっているか、全くわからず、配線図も見つからないので修理できないかもしれないことを承知いただいた上でお預かりしました。
ちなみに、アマチュア無線で使っているのではなく、ある仕事で使用されているプロの方からです。
最終動作チェック。この測定器は「高感度な周波数カウンター+RFレベルメーター」ということのようですね。入力にディップメーターを近づけるだけで、カウンターと信号レベルを見ることができます。
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クラニシのアナテナアナライザー BR-510D 強い静電気が掛かり、UHF帯は動作するがHF~VHF帯が動作しなくなったとのことでお預かりしました。もしデジタル回路が故障していたら、修理不能という条件付きで。
クラニシも倒産して、修理不可能なんですね。
周波数カウンタがでたらめな表示をしているので、発振していないと判断。そこで、手持ちの自作ディップメータを発振させて、基板に近づけてみると・・・カウントが始まりメーターも振れました。発振回路の故障と断定です。
中身は基板が別れており、結構複雑な回路となっています。
写真は、発振回路の基板。ここの何かが不良となっていることは間違いありません。
簡略化された配線図はネットで見つけましたが、デジタル部分を大幅に削除してあるようです。また、UHF帯の発振回路も記述がありません。
それでも、HF~VHF帯発振回路はその通りだったので、重点的に調べると、矢印で示した 2SK998 というJ-FETがゲート・ソース間がショート状態になっていました。
このFETは、ネットで探しましたが入手困難です。そこで、規格を調べると自作派には定石 J-310 が近いことがわかり、3本共交換することとしました。
結果は思った通り、発振を開始しメーターが勢い良く振れました。しかし、微妙に特性が異なるせいか、周波数を可変していくと上端と下端で発振停止していまうレンジが見つかりました。それでも、150MHz以上がダメとかであり、アマチュア無線の各周波数帯は全てカバーしており、問題ないと判断しました。
サービスマニュアルが無いので、校正法がわからずそのままとしましたが、75Ωの終端を付けてみると、ちゃんとSWR=1.5 ( 75/50 = 1.5 ) を示し、完了としました。
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