スミスチャートを直感的に説明してみる(その2)
複素平面(インピーダンス平面)から、スミスチャートができあがるプロセスを前回説明してみましたが、もう少し踏み込んでこの2つにプロットした場合の例をあげて比較し、よりピンとくるように考えてみました。
スミスチャート上では元となるインピーダンスを「正規化」して表します。たいてい、高周波は50Ωが基準なので、実部(レジスタンス)と虚部(リアクタンス)を50で割り算するだけです。
【複素平面とスミスチャートの対比】
一番基準となる50Ωの純抵抗は、スミスチャートのど真ん中となります。ネット検索すれば「スミスチャートによるインピーダンスマッチング方法」というのが多数出てきますが、全てこのど真ん中に持ってくることを表しています。アンテナのSWRを下げてマッチングを取るってのも同じ。
インピーダンスが動いた場合の例・・・
・レジスタンスが一定でリアクタンス値が変化した場合
・リアクタンスが一定でレジスタンス値が変化した場合
について図を書いてみました。
(EXCELとPowerPointを使っているのですが結構苦労した)
スミスチャート上にあるぐるぐるした円と平面の関係がどうなっているか、直感的におわかりりなると思います。
ここまでの説明を理解すると、ネット上の他で多数書かれてあるスミスチャートの応用例はよりわかりやすくなるかと。私から説明したかったのは以上で具体的な応用記事はあえて書かないでおこうと思います。
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