Nano VNAをスペアナ、オシロで測ってみた
【周波数軸、広帯域で見てみる】
Nano VNAはSG シグナルジェネレーターとして動作させることができます。STIMULUS ⇒ CW FREQ として、目的の周波数を入力。
まずは、5MHzに設定してスペアナを100MHzスパンで見てみると・・・。教科書どおり、デューティ50%の方形波をフーリエ変換した5,15,25MHzと奇数次のみ強いスペクトラムを得られました。
どこまで柱が立っているのか、スパンを500MHzまで広げてみましたが、まだまだ高調波は出ています。
スペアナDSA-815の最大周波数1.5GHzまで広げてみた。それでもちゃんと出ています。
【周波数軸、狭帯域で見てみる】
今度は帯域を絞って、スペクトラムの近接と周波数確度はどうか、スパン5kHz, RBW=10Hzに設定して10MHzを測定。
変なスプリアスは無く、非常に優秀です。レベルは -13dB程度出ています。
Si5351Aがちゃんと無線機のVFOとして使えることの証明ですね。
周波数も9.99991MHzと申し分無い確度で出ています。(これは個体差があると思います)
100MHzに設定してみたところ、5kHz上に40dB落ちた信号があることを確認。この信号は、Nano VNAのIF=5kHzであり、Si5351Aが測定周波数+5kHzも同時に出力しているため、このモレであるようです。
【時間軸で見てみる】
時間軸で見るため、オシロスコープの登場です。やはり方形波(矩形波)を観測。アナログオシロなので立ち上がり時間nSとかはわかりません。
50KHzと低い周波数に設定すると、方形波が乱れてザグが出てくるようです。こんなに低いところは使うことないので、問題にはなりませんが。
【応用例】
周波数確度が思っていたより良好なので、マーカーとして使えます。写真は100kHzに設定して、IC-7600 50.3MHzをスコープで見た様子です。
【おまけ】
通常の使い方、1MHz~30MHzをスイープさせた状態を時間軸で見ると、こんな感じです。
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