« ミニマルチのRDP RN4MCXのSWR特性 | トップページ | 8D-SFA-LiteへNPコネクターの取り付けなど »

2020年11月 9日 (月)

nanoVNAによる複数アンテナの結合度測定

1本のタワーに複数のアンテナを揚げるのは通常のことですが、バンドが異なっていてもその結合度がどうなのか気になったので、nanoVNAで測定してみました。

※本測定値は正しくない可能性もありますので、あくまで参考値としてみていただきたく。

Kesu_4

測定してみたのは7/10/18/24MHz RDP RN4MCXと14/21/28MHzトライバンダーTA-33と、同RDPと8mほど下に張ってある7MHz 逆Vです。

【RN4MCXとTA-33】
Kesu_01
スパンを1MHz~30MHzに設定しS21を見たところ、みごとに共振しているバンド全てに対してピークが現れました。28MHzを除いて、20dB以上の結合度があるので、大きな影響は無いと判断しました。


【RN4MCXと7MHz 逆V】
Kesu_2
7MHz付近の拡大
Kesu_3
さすがに同一バンドなので、15dBと結合度が高く片方のアンテナで100W送信すると、もう片方のアンテナに2W以上が誘起されてしまうことになります。もし、500Wだと10W(!) 無線機がつながっていたらヒューズランプが切れるとか初段が壊れるとかの事故が起こりかねないです。

1本のタワー上に複数アンテナを揚げた場合、片方のSWRが落ちなくなるという事例をよく聞くきますが、具体的に測定した例って少ないように思うのでやってみました。TA-33とRDPは同一方向に設置してますが、これがブームと平行な方向にしたり、45度にしたりすると結合度が変化するのか。。。など、まだまだ実験してみる価値ありそうです。




|

« ミニマルチのRDP RN4MCXのSWR特性 | トップページ | 8D-SFA-LiteへNPコネクターの取り付けなど »

アンテナ、タワー」カテゴリの記事

コメント

当局のRDPも設置後の強風で回ってしまいました。(設置時はトライバンダーのブームとRDPが平行でした。マストクランプの締め付けが足りなかったのか・・・)
設置時、30mのSWRが使い物になりませんでしたが、45°ずれたおかげ?で現在は7/10MhzのRDPと14/21/28MhzのトライバンダーともOKになりました。怪我の功名??
コンディションよくなれば6mのANTも・・・

投稿: JF3LGY | 2020年11月15日 (日) 18時50分

ずらした方がSWR良くなった件、了解です。どういう具合で干渉するのかはまだ明確じゃないですが複数タワーをあげる訳にもいかないし、いろいろとやってみて対処するしかなさそうです。

投稿: JF3DRI | 2020年11月16日 (月) 15時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ミニマルチのRDP RN4MCXのSWR特性 | トップページ | 8D-SFA-LiteへNPコネクターの取り付けなど »