HL-1KFX ヒューズが飛ぶ
THP HL-1KFX ヒューズが飛ぶとのことでお預かりしました。
事前に、内部に付いているDCヒューズは飛んでいない、そしてそのヒューズを外した状態であってもACヒューズが飛ぶことを確認いただき、電源回路に問題があると断定しました。
①トランスのレアショート
②ブリッジダイオードの破損
③スイッチやACインレットの問題
が考えられます。
しかし、ブーンとトランスが唸る。ワニグチクリップが発熱するぐらい電流が流れることを確認。となると①か②です。そこで、ブリッジへ接続されているトランス二次側を仮にオープンにすると、その異常な電流が流れません。これで、②のブリッジダイオード破損(ショート状態)はほぼ確定です。
手持ちに、ちょうど同じ形状の1000V, 50A ブリッジがありましたので交換したところ、ばっちり治りました。
破損した方はテスターで診ても良くわかりませんでした。
ブリッジダイオードの破損は初めてです。
高価なPower MOSが壊れていなくて良かったです。
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コメント
小信号用ダイオードなら、こんな壊れ方に遭遇したことがありますが、パワーダイオードは、オープンか短絡か、あるいは破裂かでっす。
http://act-ele.c.ooco.jp/blogroot/igarage/article/3585.html
投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2018年3月30日 (金) 08時23分
妙な壊れ方をするのですね。
このブリッジの場合、100V, 15Aのヒューズを飛ばすので、いわゆるモールドが破壊する「壮絶死」だったらスグにわかるのですが、外観からは全く判断できなかったです。ブリッジ4本のうち、どれか1本がショートとかの状態になっていたんでしょうね。
不良部品は、交換したことを証明するため、オーナー様に返却しているので今となっては調べようがないです。自分のだったら、間違いなくモールドを割ってどういう壊れ方をしたのか調べると思いますが・・・。
投稿: JF3DRI | 2018年3月30日 (金) 15時46分
今日は、HL-1KfxですがファイナルのFETMRF150が1つ不良になり、新品に交換したのですが暫くは最大出力300Wぐらい出ていたのですが、入力50Wぐらいでオーバードライブのプロテクター動作するようになってしまいました。その後30W入力で動作させても増幅せず、ほぼ同じ電力が出力し、わけがわからなくなりました。どうかご教授宜しくお願い致します。
投稿: 川端 忠司 | 2019年3月25日 (月) 15時03分
HL-1Kfxの不具合ですが解決しました。HL-1Kfxの配線図あります。コピーですが。
投稿: 川端 忠司 | 2019年4月10日 (水) 17時11分