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2018年3月22日 (木)

HL-1KFX ヒューズが飛ぶ

1kfx_00

THP HL-1KFX ヒューズが飛ぶとのことでお預かりしました。

事前に、内部に付いているDCヒューズは飛んでいない、そしてそのヒューズを外した状態であってもACヒューズが飛ぶことを確認いただき、電源回路に問題があると断定しました。

①トランスのレアショート
②ブリッジダイオードの破損
③スイッチやACインレットの問題


が考えられます。

1kfx_01

AC回路のチェックは結構難しいです。これ、何をやっているかと申しますと、トランスの一次側に、低い電圧AC 14Vを入れてどのような挙動をするかを診ているのです。ブリッジ整流後のDC電圧は、この状態でも出てきました。
しかし、ブーンとトランスが唸る。ワニグチクリップが発熱するぐらい電流が流れることを確認。となると①か②です。そこで、ブリッジへ接続されているトランス二次側を仮にオープンにすると、その異常な電流が流れません。これで、②のブリッジダイオード破損(ショート状態)はほぼ確定です。

1kfx_02

手持ちに、ちょうど同じ形状の1000V, 50A ブリッジがありましたので交換したところ、ばっちり治りました。
破損した方はテスターで診ても良くわかりませんでした。

ブリッジダイオードの破損は初めてです。
高価なPower MOSが壊れていなくて良かったです。

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無線機修理/リストア」カテゴリの記事

コメント

小信号用ダイオードなら、こんな壊れ方に遭遇したことがありますが、パワーダイオードは、オープンか短絡か、あるいは破裂かでっす。
http://act-ele.c.ooco.jp/blogroot/igarage/article/3585.html

投稿: 居酒屋ガレージ店主(JH3DBO) | 2018年3月30日 (金) 08時23分

妙な壊れ方をするのですね。

このブリッジの場合、100V, 15Aのヒューズを飛ばすので、いわゆるモールドが破壊する「壮絶死」だったらスグにわかるのですが、外観からは全く判断できなかったです。ブリッジ4本のうち、どれか1本がショートとかの状態になっていたんでしょうね。

不良部品は、交換したことを証明するため、オーナー様に返却しているので今となっては調べようがないです。自分のだったら、間違いなくモールドを割ってどういう壊れ方をしたのか調べると思いますが・・・。

投稿: JF3DRI | 2018年3月30日 (金) 15時46分

今日は、HL-1KfxですがファイナルのFETMRF150が1つ不良になり、新品に交換したのですが暫くは最大出力300Wぐらい出ていたのですが、入力50Wぐらいでオーバードライブのプロテクター動作するようになってしまいました。その後30W入力で動作させても増幅せず、ほぼ同じ電力が出力し、わけがわからなくなりました。どうかご教授宜しくお願い致します。

投稿: 川端 忠司 | 2019年3月25日 (月) 15時03分

HL-1Kfxの不具合ですが解決しました。HL-1Kfxの配線図あります。コピーですが。

投稿: 川端 忠司 | 2019年4月10日 (水) 17時11分

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