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2018年2月

2018年2月 7日 (水)

TS-820D VFO不良とパワー出ない

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久しぶりのTS-820D (カウンターユニット付き) の依頼があり、お預かりしました。症状は・・・

①VFOが途切れ、まともに送受信できない。
②送信時のTUNEでディップ点が見つからなくパワーが出ない。


とのことです。②で思い寄らなく苦戦してしまいました。

まずはVFOから。

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これは、TS-520でも何度も修理しているバリコンの接触不良です。かなり酷い症状で、全域に渡って発振停止が発生していました。

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TUNEが取れないのはタンクコイル切り替えスイッチとのシャフトカップリングが劣化し、破損し全く回っていなかったことが原因であることを突き止めました。

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アサ電子というメーカーで代替品を製造していることを見つけ、手配し交換しました。裏側の小さな窓からの交換なので非常にめんどうで、テクニックを要します。

交換の際にカップリングとシャフトの角度位置を合わせたつもりが、組み立ててみると全く受信も送信もできなくなってしまいました。そう、位置がズレてしまっていたのです。

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この軸とバンドスイッチはチェーンで駆動されており、この位置とファイナルタンクコイル切り替えスイッチの位置を合わせないとダメです。位置決めのようなものが無いため、ひとつづ回しながら、ようやく合わせることができました。小さな窓から六角レンチで回すのと相俟って、要した時間は5時間以上!!  苦労しました。

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その他をテストしているとTUNEモードでIPが流れすぎのようであることを発見。Sg電圧を分圧している抵抗の片方が断線、もう片方は抵抗値増大。やはりソリッド抵抗は劣化してしまいます。
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ファイナルはオーナー様によって6146Wに交換してありました。アイドリング電流を少し少なめに再調整し、その他マーカー周波数やキャリアポイント等を再調整し、エージングして完了としました。

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