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2017年10月

2017年10月24日 (火)

FT-1000MP バックライトのテープLED化

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また連チャンでFT-1000MPです。不思議と同一機種が連続というのが良くあります。「パックライトが点灯せず、何も見えない」との修理依頼です。

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当機種はCCFL(冷陰極管)を使っており、その駆動インバーターが故障する例はあちこちで見かけます。全面パネルに付いているその部分を取り出してみると、トランジスタに密着させている温度ヒューズが溶断していました。

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温度ヒューズが入手困難であり、交換してもまた飛ぶ可能性もあるため、大手術になりますがテープLEDを用いたLED化をすることとしました。

5050タイプ300個付いて5mある物です。クルマの電装関連で多く使用されているようですね。

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LCDまでのアクセスはコネクターが多数あって結構大変。間違わないようにする必要があります。

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CCFLはこんなカタチで取り付けられています。markⅤとは少し異なるようです。

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テープLEDは3個単位で切り離すことができるので、CCFLに合わせてみると、どうしても1個余ってはみ出してしまうことになりますが、スペース的には大丈夫でした。

合計18個のLEDを使うことになります。

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仮に取り付け、ムラができないかテストします。

余ったLEDとエッジは遮光しないと光漏れが発生するので、黒テープで遮光しました。これもカットアンドトライが必要で、簡単にはいきません。

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問題ないことを確認後、組み立てます。不良のインバーター基板はそのまま取り付けておきました。

ディマー調整もテストしたところHighで11.5V, Lowで9.0Vとなり、明るさの調整もOKです。

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色合いが少し黄色くなってしまいましたが、うまくいきました。

当個体は電源が不良となっており、外部DC電源動作となっています。電源は触れないので、その他の部分のチェックを実施し、問題ないことを確認して完了としました。

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2017年10月17日 (火)

FT-1000MPパネル交換

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 YAESU FT-1000MP 全面パネルを交換して欲しい、ダイヤルの回すトルクを少し重くして欲しいとの依頼です。

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オーナー様が入手された全面パネル。

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取り外しは結構めんどうでした。

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手配されたパネルの「STO」ボタンがかすれているため、現行のものを取り付けてておいて欲しいとの要望もありました。

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取説に記載してある通り、巻きつけてあるバネを右に回す(ブッシュの締め付けを強くする)と重くなるのですが、プラスチック製のブッシュ自体がすり減っているのか、あまり重くすることはできせんでした。ブッシュを逆向けに取り付けたりもしたのですが少し重くなったのみで、これはいたしかたないようです。

その他、各バンド毎のパワー、感度、リファレンスなど、問題ないことを確認し完了としました。

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2017年10月 9日 (月)

全市全郡コンテスト 2017

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例年のごとく、ACAGにC50Hで参加しました。夜中のGWのコンデションは良くなく、十分な(??)睡眠を取ってしまいました。

毎回苦しめられるノイズが比較的少なかったからか、昨年よりスコアは伸び、楽しむことができました。コ-ルいただいた各局、ありがとうございました。

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2017年10月 7日 (土)

FT-901DM 再修理、蝋の海探査

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FT-901DM 最終モデル。2015年4月に修理した同一個体です。
症状は、7MHz帯がアンロックして働かない、ALCメーターが振れないとのことです。

<7MHz帯送受信不能>

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スペアナで調べていくと、7MHz帯のVCOは発振しているものの、ロックしていません。これは前回10MHz帯で発生していたのと同じなのではと、蝋の海を発掘すると出てきた遺跡は・・・その通り、スイッチングダイオードが割れていました。

どうしてスイッチングダイオードが割れるのか???  蝋の海が原因とは考えにくく、製造時に10MHz帯のも含めて、何らかの機械的ストレスが加わっていたのではと推測されます。

とりあえず、その部分の蝋を除去しておきましたが・・・。

交換することで、PLLロックするようになりました。併せてロックレンジの調整も実施。

<ALCメーター振らず>

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ALCメーターフルスケール(ゼロ点)調整VRが、不良で完全に断線していました。

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このタイプの半固定抵抗は無いので、足を伸ばして現行品を取り付け。

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正常に振るようになりました。
YAESUのALCは、TS-520/820などと違ってIgをトランジスターで検出する方法ではなく、かつALCメーターは逆ブレとなるので、時々混乱してしまいます。






その他、エージングし一通りテストし問題無いことを確認して完了としました。

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