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2017年6月

2017年6月12日 (月)

50MHz JT65A 参戦

Ea6vq

流行りというかトレンドというか6月より50MHzのマルチホップES向けDXにJT65に参戦しています。初心者なので、いろいろと躓いてようやくマトモな運用ができるようになりました。

躓いた内容は下記のようなことです。

①無線機のPTTをパソコン側からONにする設定。

⇒HamlibとかOmniRigというソフトが関係しておりCATを利用して無線機からUSBを通じてPTTのON/OFF, バンド/周波数データーを取り込む設定・・・これがなかなかうまく働いてくれなかった。

②パソコン内蔵時計の精密設定

⇒JT65は時計が3秒以内に合わせる必要があり、これがなかなかうまく行かなかった。Win10のNTPサーバー同期は1秒とか2秒のズレは無視して合わせてくれなく、まず手動で10秒以上にズラせてから同期する必要があった。毎回、毎回これをやるのは大変メンドウなので、時計合わせソフトを使って合わせるように設定した。その設定も一筋縄ではいかなかった。ちなみに、私のPC内蔵時計は1日で数秒ズレるという最悪なものだった。

③JT65 運用方法

⇒コールサインにレポートを付けて応答するやり方が主流となっているようです。特に50MHzの場合、非常に不安定な電波状況なため、今のシーケンスで見えても次のシーケンスでは見えなくなったり・・・。WSJT-Xを使ってますが、基本は上のSSの通りTx1~Tx5を送るのが正式なようですが。

④QSOが成立したかどうかがあやふやな時がある。

F4enk

   1.F4ENKがCQ
   2.私がPM74でコール 
    
(↑これが間違い -20でコールすべきだった)
   3.F4ENKから -24で返答
   4.私からR-20で返信その1
   5.私からR-20で返信その2
   向こうからRR73ナシ、フェードアウト。


さてこれでQSOが成立したかどうか??  50MHzのフランスはNew です。

しかし、これまでのカツカツ、ギリギリの微弱信号を必死でコピーするのと違い、耳で聞こえない信号までデコードするので50MHzマルチホップEsでのDX QSOを大きく変えたことには間違いないと感じています。

Ei3kd

このpskspotter というのもスゴイ機能で、自分の電波がどこまで届いたか瞬時にわかる、いわば「着弾観測」ができるんで、今Openしている地域が一目瞭然でわかります。
(アイルランドとは残念ながらQSOできませんでしたが・・・)

今年は当たり年のようで、EUとNAが同時Openとか1st everも出ているようです。


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2017年6月10日 (土)

TL-922 出力を上げるとヒューズが飛ぶ

922_00

TL-922 出力を上げるとヒューズが飛ぶということでお預かりしました。事前にいろいろとメールで指示した内容や状況をお伺いすると、どうも3-500Zの真空度低下と推察されました。

922_04

922_05

アイドリング電流が流れすぎる・・・これはまさしくバイアスツェナーダイオードのショートモード不良です。既に、1回交換した形跡があり、2回目となります。7.5V, 10Wのツェナーは入手不可能に近いので、1Wツェナー+トランジスターを用いた電流ブースト回路を組み込みました。

なぜ、ツェナーが飛んだのか、そのプロセスを知らないと交換してもまた飛ぶことになりますので注意です。

922_06

原因のプロセスはこれね。
①タマの真空度低下で
  フラッシュ発生
②バイアスツェナー
  ダイオード破壊
③プレート電流暴走
④ヒューズ溶断

922_01

922_03


Before , After ね。最初からフィラメント配線クロスにしてあったけどベタアース化されてませんでした。RFC焼損して交換した形跡もあり。

922_08

これも何度もみた風景のハズ。

922_07

オーナー様が手配してくださった3-500ZG。MACHLETT なんてメーカーは何十年も前にとっくに無くなっており、中国製のを勝手にブランド付したもの。けれど、ワランティやチェックシートが入っており良心的。Eimacより良いハズ。

タマのインストールに当って、10時間程度のフィラメントエージング⇒低プレート電圧でのチェック⇒フルパワーテストをやっています。中国製ですが、悪くは無いです。50W入力で、1kWは余裕で出力され、もう少しドライブを増やすと1.2kW程度まで引っ張れるようです。まぁ電源が持ちませんが。

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