FT-221 修理、複雑な回路だった
YAESU FT-221 古い2mオールモード機です。症状として・・・。
1.送信不可。
2.FMスケルチ効かず。
3.ダイヤル照明切れ。
とのことでお預かりしました。
<送信不可>
理由が分かれば簡単なんだけど、発見するのが大変なんですよね、修理って。
<FMスケルチ効かず>
運良く、2つのTrを交換することでスケルチが効くようになりました。
<ダイヤル照明のLED化>
一度交換してあったのですが、また切れてそのまま浮いた状態になってました。電球の取り付けゴムも無くなっており、考えた結果、アース側をシャーシから取ることとし、タマゴラグを近くのビスで固定し、LEDのマイナス側をそこに接続する方法で対応しました。これも結構めんどうな作業でした。併せて、メーターの電球もLED化を実施。
終わりではなかった。
10分に一回程度PLLがアンロックします。当機種はアンロックすると、メーター照明ランプがチカチカとフラッシュするしくみになっていて、ブチブチ音と共に時々アンロック、元に戻るのくりかえしが発生しました。
PLL回路をサービスマニュアルどおりに調整しても治りません。PLL回路を眺めると、PUT(Programmable Unijunction Transistor)が使ってあり、その目的も含めて、まる1日考えることに・・・・。PDとか分周の入ったPLL ICを使っていないのでよけいややこしい。
(この調整がズレると受信感度低下と共にPLLロックしなくなってしまう)
再調整することで、ようやく安定するようになりました。
<おまけ>
マイクゲインのとこが2連VRに変更され、TRIOのTS-700と思われるツマミが付いていました。これなにか??? と触ってみるとパワーコントロールになっていました。
詳しい回路は追ってませんが、こんなModsができるのですね。
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