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2017年3月11日 (土)

FT-736MX整備

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YAESU FT-736MX 50/144/430/1200MHzフル装備の25W機です。Fズレがある、144MHz SSBで長時間喋ると送信音が歪むメーター照明のLED化と明るくして欲しい、その他各部の再調整の依頼でお預かりしました。

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まずはFズレから。このTCXOがリファレンスになっており、430MHzで1.1KHz, 1200MHzで3kHz程度のズレがありました。調整は非常にクリチカルで、数Hz以内に合わせないとダメなようです。いくいらTCXOでも、1200MHzだとドンピシャに合わせても、温度/湿度の影響を受けるのは否めないようです。

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次にLED化を行おうとして、全面パネルをはずすと両面テープで貼り付けてあった基板が剥がれ落ちぶらぶら状態。これでは他とショートする可能性もあるので、写真のようにして対応しました。この基板はボイスユニットのようです。

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先般FT-757でも実施しましたが、横向きの光を利用して照らしているため、LEDの加工を実施しました。また、“明るく”とのことなので、高輝度LED最大の電流を流すよう、電流制限抵抗を調節しました。

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明るくはなったものの、下から照らしているため、これ以上は無理のようです。

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テストを行っている時、音声VRを上げるとある一定の音量以上でが歪む現象に遭遇しました。AF基板を叩くと、ビンビンとなってハウリングを起こしているような状態です。

原因はハンダ付け不良でした。微妙に接触していて、スピーカからの音で接触抵抗が変化するからだったと推定されます。

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50MHz ユニット。
受信はOKですが送信が4W程度しか出ません。再調整すねことで10W出るようになりました。

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1200MHz ユニット。
こちらも5W程度しかでません。調整のやりなおしで10W出るようになりました。

この機種は経年変化で結構ズレるようです。

144MHz SSBで音声が歪む現象はエージングして調べたのですが、結局再現せず不明でした。144MHzのみとなるとパワーモジュールの不良が疑われ、入手/交換は絶望的なので様子を見ていたたくこととしました。

またこの機種で多くある電源ユニットの電解コンデンサ液漏れは、販売店で実施してもらったとのことでした。

これで完了としました。

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