RJX-751 整備
ナショナルのRJX-751 初顔です。オーナー様は、完全な状態で保管しておきたいとのことで、修理ではなく整備依頼ということでお預かりしました。大変きれいに保管されています。
FMも付いておらず、LSB/USBも切り替えも無く基本機能重視の、いわば入門機というコンセプトの無線機です。
ざっとチェックしてみましたが、ボリュームにガリがある程度で正常動作します。サービスマニュアルはダメでしたが、配線図が見つかり、回路を眺めたところ再調整はできそうでした。回路はアナログVFOを基準としたPLLを採用 (TS-820と同じ方式、従ってシングルコンバージョン) しており、この時期としては斬新的な回路です。
また、50MHzが付いているのでファイナルが別にあるのかなと思ったのですが、7MHz~50MHzまでの広帯域増幅するPA回路でした。
実際には、そんなにズレてませんでしたがリファレンスやキャリアポイントの再調整を実施し、感度も出力も規定だったので電気的部分は完了としました。
ツマミ類の金属メッキにサビが発生していたので、研磨し外観系も完了としました。
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