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2016年4月25日 (月)

TS-700S スケルチ掛からない

Ts700_00

TRIO TS-700S 144MHzオールモード機、スケルチが効かなくセンターメーターも動作しないとのことでお預かりしました。

Ts700_01

Ts700_02

FM IFユニットの2SC460交換です。交換するも、まだ不安定なため、周辺トランジスターも結局全数交換、電解コンデンサーのリークもあり、ようやくスケルチが効くようになりました。

センターメーターも再調整で動作するようになりました。

ちなみにオーナー様はサービスマニュアルをダウンロードして同梱していただいたのですが、トランジスターの番号が異なっており、回路を追うのに少し苦労しました。どうやら、FMナロー対策が施してあり、回路定数を変更したようです。

他をチェックしていたところ、デジタル表示の周波数ズレが結構あることに気が付きました。

Ts700_03

まずは、SSBキャリアポイントの再調整。


Ts700_04

144MHz/145MHz局発水晶の発振周波数調整。


Ts700_05

周波数カウンター基準水晶の再調整。
ワンクリスタル制御じゃないため、これらを全て追い込んでやらないときっちりと周波数は合いません。


Ts700_06

古い無線機ですが、オーナー様は大変綺麗にお使いでした。ですが、掃除しにくい所にホコリが溜まっていたので、ツマミ類を外して洗浄です。


受信性能は「鬼感度」です。今の無線機と比較すると感度過剰というか・・・。ただし、その分、近接に強力局がいる場合の抑圧を受けてしまうようですが。
でも、都会で無い場合まだまだ使えそうな気がします。

その他、この系統で良くあるVFOの発振不良などもチェックしたのですが、問題なさそうなので完了としました。

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コメント

JF3DRIさま、はじめまして。
同じ3エリアのパッチと申します。
(局免はとうの昔に失効しています。)
古い話を蒸し返すようで申し訳ありませんが、
お知恵を拝借いたしたく・・

カウンターユニットの水晶(x2)F調整で、
LSB TC1 7.199,400MHz (TC1,50p + C11,47p)
AM TC2 7.198,450MHz (TC2,20p + C16,18p)
FM TC3 7.200,000MHz (TC3,10p + C18,12p)
USB TC4 7.201,500MHz (TC4,6p + C40,18p)

同一水晶を調整するのに、LSB(9.400Hz 97p)よりFの低い
AM(8.450Hz 38p)のほうが、調整容量が少ない?

Webを参照しても、この矛盾に関しての記述が無く、
調整が完了しているのですかね~?

ご意見をお聞かせください。

投稿: パッチ | 2025年6月25日 (水) 14時48分

サービスマニュアルには間違いや誤魔化して記述
してある場合が良くあります。

おかしいと気づかれたのなら100%信用せず、
モード毎、それぞれのカウンターでの表示位置を
把握すれば間違いはスグに気づくハズです。

投稿: JF3DRI | 2025年6月25日 (水) 21時04分

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