TS-700S スケルチ掛からない
TRIO TS-700S 144MHzオールモード機、スケルチが効かなくセンターメーターも動作しないとのことでお預かりしました。
FM IFユニットの2SC460交換です。交換するも、まだ不安定なため、周辺トランジスターも結局全数交換、電解コンデンサーのリークもあり、ようやくスケルチが効くようになりました。
センターメーターも再調整で動作するようになりました。
ちなみにオーナー様はサービスマニュアルをダウンロードして同梱していただいたのですが、トランジスターの番号が異なっており、回路を追うのに少し苦労しました。どうやら、FMナロー対策が施してあり、回路定数を変更したようです。
他をチェックしていたところ、デジタル表示の周波数ズレが結構あることに気が付きました。
まずは、SSBキャリアポイントの再調整。
144MHz/145MHz局発水晶の発振周波数調整。
周波数カウンター基準水晶の再調整。
ワンクリスタル制御じゃないため、これらを全て追い込んでやらないときっちりと周波数は合いません。
古い無線機ですが、オーナー様は大変綺麗にお使いでした。ですが、掃除しにくい所にホコリが溜まっていたので、ツマミ類を外して洗浄です。
受信性能は「鬼感度」です。今の無線機と比較すると感度過剰というか・・・。ただし、その分、近接に強力局がいる場合の抑圧を受けてしまうようですが。
でも、都会で無い場合まだまだ使えそうな気がします。
その他、この系統で良くあるVFOの発振不良などもチェックしたのですが、問題なさそうなので完了としました。
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