IC-820D 430MHzが送信できない
ICOM IC-820D 430MHzが送信できないとのことでお預かりしました。
まず、430MHzのPAユニットがある場所を開けてみると、驚くべき事実が!!
ヒューズをリード線でジャンパーするという、絶対にやってはならないことをやってありました。これは非常に危険です。SNSの知り合いにこの話しをしたところ・・・
・同様のことやって、クルマ1台、丸焼けにしたアホウがいた。
・バイクを1台燃やした人を知っている。
という反応がありました。
最悪の事態を想定し、ヒューズの後段回路を全てチェックしましたが、幸いにも焼損箇所は無く、電源ONしても大丈夫でした。ただ、何故ヒューズが飛んだのか、その理由がわかりません。触っているうちに誤ってショートさせヒューズが飛び、予備が無かったのでこのようにしたのか・・・。
いずれにせよ、火災にならなくて良かったです。
ここで思い出したのが、前の事例である「144MHz帯で送信できない」の430MHz側がNGであるのではないかと。
デジトラ RN2425 ってなんぞや・・・調べたところ、800mAまで流せるPNP型Trで入手困難。じゃぁ、この回路を作ってやろうじゃないかと。
2Aまで流すことができる2SA1020が手持ちにあったので使ってみることに。写真のように、470Ωと10kΩを使って等価回路を構成し、フラットケーブルで接続する手法としました。
ターゲットはこれです。
完璧ではありませんが、拡大鏡とピンセットでこのように引き出しテスト。ぱっちり430MHzが送信できるようになりました。
絶縁して、裏側に回し、スキマに固定しておきました。
ネットを調べていくと、私と全く同様なことをして修理しているイタリアの方を見つけました。IC-820は、この回路に傾向不良があるようです。
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