TL-922 送受切り替えリレー交換
KENWOOD リニアアンプ TL-922 受信が途切れるとのことでお預かりしました。送受切り替えリレーの不具合であるのは、確定しており、治療方法として・・・
①現リレー接点を洗浄する。
②密閉型のリレーに交換する。
のいづれかを提案したところ、②をオーナー様は選択されました。改造に当たるため、本来は実施しないポリシーですが、私の所有TL-922で実績があるので提案/お受けした次第です。
更に、真空リレーへの交換も要望ありましたが、入手難だし、大きな改造となるため、そこまではご勘弁いただきました。
取り外したパワーリレー。接点がむき出しだし、大電力パワーリレーは微弱信号を通す用途に使ってはならないと仕様に明記されています。目視したところ、接点が酸化して確かにこれではダメだという感触でした。
すいません、交換後の写真を撮り忘れたようでありません。過去のTL-922カテゴリーの中に、私のTL-922で実施したものがあるので、参考にして下さい。
例のごとく、不安定要素であるグリッドRFCを除去し、ベタアースに。そしてフィラメント配線変更とカップリングコンデンサー強化を実施しました。
既にKenwoodのサービスに依頼されたようで、送信管3-500zはAmperex製となっていました。IP=500mA, IG=150mAで1kW以上をマーク。もう少しドライブを上げても大丈夫ですが、無理しないでこのあたりで使うのが良いと思われます。
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コメント
きれいな個体ですね。よく使われているものはヒータRFCを取り付けてあるガラエポ板が焼けているものなんですが。
投稿: jf3lop | 2016年2月27日 (土) 23時34分
GR2-1はリレー内部のリード線もなく、接点からまっすぐに端子へ出ているのでアンテナ切替器に使っています。
投稿: jf3lop | 2016年3月 6日 (日) 19時45分
GR2-1を選択したのは、接点容量が大きいところと、その通り、RF特性が良さそうだったためです。
投稿: JF3DRI | 2016年3月 6日 (日) 22時43分