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2016年2月16日 (火)

MFJ-269アンテナアナライザー修理

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アンテナアナライザー MFJ-269 の修理依頼。針が振り切って正常動作せず、コネクター部を動かすと変化するとのことでお預かりしました。

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ダミーを付けても、確かに針は振り切り状態。液晶もオープン状態表示。コネクターを動かしてみると、確かに変化します
これは、ハンダクラックだと、ここで確信を得ました。

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配線図を探し当てて、分解作業。いわゆるアメリカン品質で、機構部品設計は良くありません。ハンダが怪しいのは、コネクターが付いている周辺。
ただし、マイコンのプログラムはうまく作ってあり、非常に多機能で良くできています。その分、回路もかなり複雑で多数のチップ部品が使われています。

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コネクターが基板に直接取り付けてあり、この機構構造だとコネクターに力が加わった場合、基板へ曲げや歪みの応力がかかるため、ハンダが外れる可能性がありますね。

拡大鏡で詳しく調べましたが、ハンダ不良箇所を特定できなかったので、この周辺のハンダを全てやり直しを実施したところ、正常となりました。

校正はしてませんが、50ΩのダミーでSWR=1.0付近、75ΩのダミーでSWR=1.5付近となったので、完了としました。

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コメント

MFJ-269購入後三年間使用してますが、測定接続(高周波同調回路、アンテナ関係)のミスなのかSWR IMPEDANCE 各メーターの指針表示が従来の動きと異なり、その後この状態で変化ない状態です。故障診断又 修理等お願い可能でしょうか。

投稿: 熊谷 秀逸 | 2017年5月26日 (金) 08時44分

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