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2016年1月

2016年1月31日 (日)

FT-757GX ディスプレイ不良

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YAESU FT-757GX ディスプレイ表示が、写真の通りVFDセグメントがすべて点灯しぱなっしになるとのことでお預かりしました。

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この機種に多い半田クラックではないかと、分解して振動を与えたりコネクター類を引っ張ったりしてもダメ、変化がありません。ただし、スイッチ類はすべて動作しているようで、どのバンドか判断できませんがちゃんと受信しています。

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回路から調べたところ、VFDドライバーICが不良となっており、これは入手できないので修理不能となってしまいました。このYAESUブランドのマークが書かれているVFDドライバーIC、配線図上ではTMS2370となっており、LU局(アルゼンチン)のWebに事例がありました。代替部品が書いてありますがリンク切れでダメでした。

とりあえず、オーナー様がFT-757GXのジャンクを探すということで、一旦保留する事となりました。

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2016年1月21日 (木)

旧ホームベージのURL変更

いつもアクセスありがとうございます。

更新を終了した私のホームページ、@Nifty側の@homepage終了とのことで、別サービスLaCoocanへ移行しました。旧URLでアクセスすると、自動的に新アドレスへリダイレクトする設定もしています。

2000年開設の古いコンテンツなので、もう閉鎖してもいいかなと思ったのですが、残して欲しいという要望もあったので。

コンテンツの更新は行わない予定ですが、容量が2GBまで使えるようになったので何か使うかもわかりません。

<ご参考>

旧URL http://homepage1.nifty.com/jf3dri/

新URL  http://jf3dri.my.coocan.jp/

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2016年1月20日 (水)

難航したTS-820S

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ローカルさんから譲り受けたTS-820Sを整備してほしいとの事でお預かりしました。
何回もやっているので簡単にできると思ったのですが思いの外難航。

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まずは清掃。全面パネルのツマミ類は、前オーナー様がクリーニングしたようできれいですが、中身はやはり相当なホコリが溜まっていました

<受信系>

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VFOを回すとお決まりの発振停止。分解して、バリコンのアース接触板をクリーニング、バネ圧の強化を図ります。

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VFO発振停止は治り、受信するようになりましたがSメータがほんの少ししか振りません。調整用半固定抵抗は、接点復活剤をかけて修復した跡がありますが、完全に不良となっており、交換することにしました。500kΩと10kΩ、調整してSメータはOKとなりました。
<送信系>

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TUNEモードでもIPが過大に流れ、ファイナル真空管が妙な挙動をします。Cgバイアスの電圧を測定してみたらゼロ
これはダメです。
調べたところ、これもTS-820お決まりの基板コネクター接触不良。既に、メーカー修理でか、直接ハンダ付けした線もありました。(青い線)。ピンを曲げて接触を得るように修復。

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バイアス電圧を正常にしたところ、こんどはIPが流れにくいです。写真の通り、バイアス電圧がゼロになったことで過大な電流が流れ、真空管が不良になったものと考えられます。負荷がかかって管面内部が黒くなっているのがおわかりかと。

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手持ちの6146Bに差し替えてみると、パワーが出るもののやけにIPが流れてしまいます。これは、また先のTS-830と同じようにソリッド抵抗が不良かとおもいきや、そうではありません。 

なんと部品配置が誤っていたのです。


出荷当初からなのか、前オーナー様が触られたのかは不明。配線図通り正しくやり直ししてOKとなりました。

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まだあります。TUNE, CW, FSKでのドライブが非常にかかりにくい状態が残っています。CARツマミをめいっぱい上げてやっとALCが少し振るといった具合。
キャリアユニットの2SC460交換と、IFT再調整でドライブがかかるようになりました。

という訳で、多臓器不全となっていたTS-820Sをなんとか蘇られることができました。

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2016年1月 9日 (土)

TR-9000, TR-9300修理

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TR-9300出力メーターの振れが悪い、TR-9000 SSBでの送信音が歪むとのことでお預かりしました。

<TR-9300>
9300_01_2 まずはTR-9300。こちらの方はチェックしたところ出力はきっちり10W出ており、受信感度等も問題ないことを確認。メーターを振らせる調整がズレているのみと判断しました。TR-9300のサービスマニュアルは、なぜだか見つからなかったのでちょっと悩みましたが。

<TR-9000>

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FMは問題なし。パワーもFM/SSB共にちゃんと出る。なのに、SSBの送信音は何を喋っているのか聞き取れない酷い音
まずは、下流から調べていきました。SSBを作っているIF(10.698MHz)が歪んでいないかを。
ゼネカバのHF機でモニターしてみると正常です。では、144MHz増幅のドライバー段をモニター・・・ダメです、酷い音。次に、Mixerした直後をモニター。これもダメ。バリバリガサガサと声になりません。念のため、ローカルOSC(133MHz帯)をスペアナで見て広がっていないかを確認。大丈夫です。

ここまで来ると、Mixerデバイスが不良であると特定できます。

9000_03 2SK61を使ったバランス型Mixerを採用してありますが、手持にこのFETはありません。一般的な 2SK192A と規格を比較してみたところ、Idssと帰還容量が192Aは少し大きいようですが、交換してみることとしました。
(2SK192AのYランク)

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結果はOK。
ドライブ段まで音の歪は無くなりました。


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しかし・・・ファイナルのパワーモジュールを付けて10Wまで増幅すると、歪んでしまいます。ALCや保護回路の誤動作を疑って、調べたのですが問題ありません。
パワーモジュールの不良だと断定しました。入手困難なので、オーナー様より修理STOPで良いとの指示をいただきました。
10Wちゃんと出るのにSSBでは、まともに増幅しない・・・。パワーモジュール不良で、こんな現象初めてですが、パワーモジュール内部のバイアス回路が何らかの理由 (熱ストレス) で断線してしまったと考えられ、リニア増幅じゃなくなったためSSBで音が歪むと思われます。

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2016年1月 1日 (金)

新年のごあいさつ 2016

Nenga

あけましておめでとうございます。
無線のアクティビティは、どんどん下がってしまってますので、今年はもう少しQRVするようにしたいと考えてます。修理のペースも下降気味ですが、失敗せぬよう取り組んで参りますのでよろしくお願いします。
de JF3DRI

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