FT-757SX 2台修理
YAESU FT-757SX 2台、1台はアッテネータボタンを押すと全く何も聞こえなくなる、もう1台は、表示が出たり出なかったりするとのことでお預かりしました。
8月は毎年のことながらイベントや個人都合、暑さでの体調悪化があり修理をこなすスピードが極端に落ちてしまい申し訳ありません。
<No1. ATT不良>
リレーで抵抗を通して減衰させるのですが、その抵抗が見事に焼損してしまってました。アンテナを接続したまま、別の送信機から送信し、受信アンテナに大きな起電力が生じて焼損させたのでしょう。コンテストでマルチ/マルチをやる時に良く発生する故障です。
このATT 抵抗焼損防止と初段保護のために、ヒューズランプがちゃんと付いているのですが、ATTを通った後にヒューズが入っているという、なんともマヌケな設計となっていました。まぁ、ランプより抵抗の方が安価かもしれませんが・・・。
<No2. 表示出ず>
こういうのは結構やっかい。
いろいろと調べていると、このコネクターを触ると表示が出て正常になります。特定するのにかなりの時間を費やしました。
PLL基板を全て取り外す必要があり、結構めんどうです。コネクターが多数刺さっており、組み立て時に指し間違いが起こる可能性もあるので事前に写真撮影することがお勧め。
拡大鏡で注意深く観察すると、ご覧のとおりハンダクラックを発見。発熱部品も無く、力のストレスも掛かるところではないので、何故クラックが生じたのか不明ですが。
他に、リファレンス周波数が大幅にズレており、再調整を実施し完了としました。
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