FT-102 楽勝と思いきや。。。
YAESU FT-102 ・・・ いったい何台目の修理になるんだろう? やはり3気筒エンジンのパワーに魅せられて購入した方が、それだれ多いってことなんだろうね。
別の無線機を近くで送信してしまい受信できなくなったとのことでお預かりしました。
この機種の持病である、送受切り替えリレーは交換してありました。このリレーは、聞いたことが無いメーカー(中国製)です。
しかし、この交換してあることが後々、私のアタマを悩ませた要因であったこと、先に申し上げておきます。
回路を順に当っていくと、リレーは確かにOK。RF基板のANT入力に適当なワイヤーを接続するとガツンと受信します。・・・ってことは。
はい、ヒューズランプが切れていました。受信時に、他の無線機からの送信出力がつっこまれたのは間違いないようです。
交換することで、受信が元に戻り、これは楽勝だと肩を降ろしたのもつかのま。送信テストを行ったところ、全く出力が出てきません。正確には、IPは流れるのにPLATE VC, LOAD VCを回してもデップ点が無いのです。
ディップメータの登場です。でも、全くバンドに相応したデップ点が見つかりません。おかしいなぁ・・・
ロードVC OK, プレートVC OK, チョークコイルOK・・・数時間、悩みまくり。。。。
ふと、アタマをよぎったのは最初のリレーを交換してあったこと。それも、基板を外した形跡あり。だったら・・・。
配線図を見ながら、バントスイッチの位置と、ファイナルタンクコイルの切り替えスイッチの位置を確認すると・・・でたらめ。
パネル面で7MHzなのにタンクコイル切り替えスイッチは28MHzになっていた。
そりゃ、デイップメーターでディップが出ないバスだわ。要するに、リレー交換のために、バント切り替えスイッチの軸を外したため、連動する位置を間違って固定してあったということです。上記、右側の写真の6角レンチで締め付ける位置ね。
正常位置へ回転させ、固定したものの、何か変な力が加わったようで、ドライブ段の切り替えスイッチが接触不良を起こすことがあるようで、修復を試みましたが完全にはできていないことがあるようで、これはもうどうすることもできません。
私はリレーを交換するとき、基板は取り外さず隙間から実施するテクニックで、これまでやってますので、こういう間違いは起こさないです。
このBLOGを見て修理を試み、よけいに悪化されたり修復不能となっても、当方は一切責任を持てませんので、良くご理解願います。分解するにしても、相応のノウハウやテクニックが必要なことも含めて。
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