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2015年3月 5日 (木)

TS-690D 音がでない

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KENWOOD TS-690D これまでいろんな機種を修理してきましたが、こちらに入院するのは初顔となります。コンパクトで質感も良く大変良い無線機ですね。

症状は「音がでない」・・・ネットで事例を調べると TS-690, TS-450では良くある故障のようです。

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その事例の如く、オーディオ出力段のカップリング電解コンデンサが教科書に載っているように液漏れを起こしていました。これは、耐圧が10Vと小さく、設計ミスなのでしょうかね。

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取り外してみました。基板パターンへの腐食は、なんとか大丈夫のようです。IPAで洗浄し、腐食した部分を十分に削って取り除いておきました。
16V耐圧のものに交換、元気に音が出てきてくれました。

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その他のチェック及び調整。メモリーバックアップ電池も3.3Vと問題ありません。周波数のズレも殆どなく問題ありませんでした。

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汚れが有ったので、ツマミ類を外して洗浄し、完了としました。当機種は旧3アマの25W出力機で、50Wにも改造できますが、オーナー様の意向でそのままとしました。

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