« FT-707 発煙、コンデンサ焼損 | トップページ | FT-901DM 休眠からの目覚め »

2015年3月30日 (月)

IC-760PRO 感度悪い、パワー少ない

760_00

IC-760PRO 過去にPLLアンロックを修理した個体の再入院。お預かりしたところ、受信感度が全バンドに渡って極端に悪く、送信も10W程度しか出ません。送受共に不良なので、こういう場合は・・・。

1. 3nd IF(69.0115MHz)のどこかが不良。
2. 1st MIXへの局発信号(LO)が不良。


のいづれかと推察されます。まずは1,2のいづれかを決定するため、69.0115MHzの信号をディップメータで発生させ、受信できるかやってみたところ、基板に近づけるだけでS=9+まで振り正常受信します。よって、問題は 2. ということになります。

1st MIXへ供給するLOレベルを見ると正常。だったらMIXerか? 回路をよく見ると、バッファーアンプが入っています。

760_02

760_06

このトランジスターを、トントンすると・・・ガツンと受信感度が上がります。
はい、ハンダ不良。

760_07

760_08

一見すると、ハンダは問題無いように見えますが、ルーペで調べると発見できました。このトランジスターのエミッターが浮いていたってことです。

周辺部分も併せてハンダのやり直しをやったところ、正常に送受信できるようになりました。

|

« FT-707 発煙、コンデンサ焼損 | トップページ | FT-901DM 休眠からの目覚め »

無線機修理/リストア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: IC-760PRO 感度悪い、パワー少ない:

« FT-707 発煙、コンデンサ焼損 | トップページ | FT-901DM 休眠からの目覚め »