HL-200BDX パワーが出ない
東京ハイパワー HL-200BDX 修理依頼。正常にパワーが出ないとのことでお預かりしました。 2アマの上限、200Wを出力できるリニアアンプとして大変貴重なアンプですね。東京ハイパワーが倒産した今、この仕様のアンプを入手するのは大変困難となってしまいました。
まずは、電源を入れてテスターで各部電圧をチェックすると、片側のコレクターに電圧がありません。どこかで切断しているようです。
原因はコレでした。外観から見るとヒューズは切れていません。しかし、端面を良く見ると溶断する線とヒューズの端面のハンダが浮いてしまっていることがお分かりかと思います。ガラス管ヒューズ自体の不良って結構ありますので、要注意です。
20Aの在庫が無かったため、半田付けをやり直して修復しました。
ヒューズの修復で120W程度は出るようになったのですが、それ以上ドライブをかけるとプロテクションがかかってしまいます。1本トランジスタが交換してあり、そのあたりも疑ったのですが、結局プロテクションを動作させるスレッショルドVRを調整することで200Wオーバーの出力を得ることができました。
| 固定リンク
「無線機修理/リストア」カテゴリの記事
- FL-7000 10年ぶりの再修理、メーターランプLED化(2024.10.20)
- 自作に適したファイナル DRI方式 SOT89 ⇒ TO220 変換(2024.04.18)
- FT-1000MP MARKⅤ バックライトLED化(2024.02.22)
- IC-2500 1200MHz PLLアンロック(2023.11.12)
- Collins KWM-2A の修理とTwitterでのプチバズリ(2023.04.30)
コメント