FT-102 ヒューズが飛ぶ (1)
FT-102 電源ONすると3~4秒後にヒューズがブローするとのことでお預かりしました。たかがヒューズ・・・いや、それが難航中なんです。
ガラス管ヒューズはダイイングメッセージを残してくれます。回路が完全なショート状態だと、左側のように、バシッと瞬間的に切れ、ガラス内面が蒸着したような状態となります。しかし、今回は左側のように瞬間的ではなく、ゆっくり切れる症状となっています。
+B回路を全てテスターで当たってみましたが、問題ありません。よもや電源トランスのレアショート?と2次側を外してみると、ヒューズは飛ばないのでトランスはシロ。
そこでスライダックを用いて、電圧をじわじわ上げていく戦法に。50Vぐらい印加しても大丈夫ですが、それ以上、電圧を上げるとヒューズがブロー・・・訳がわかりません。
+B電圧が400Vを超えるとブレークダウンを起こしてしまうようで、怪しいと思われる整流ダイオードを交換してみましたが、症状は変わらず・・・
あとは、平滑コンデンサ(100μ500V)しかなさそうです。LCRメータやテスターで測定しても全く問題無いのですが、ある一定の電圧以上印加するとダメなのかもわかりません。
この手の電解コンデンサオーディオ用の高価なのしかありませんが、オーナー様に手配いただいています。さて、どうなることやら???
| 固定リンク
「無線機修理/リストア」カテゴリの記事
- FL-7000 10年ぶりの再修理、メーターランプLED化(2024.10.20)
- 自作に適したファイナル DRI方式 SOT89 ⇒ TO220 変換(2024.04.18)
- FT-1000MP MARKⅤ バックライトLED化(2024.02.22)
- IC-2500 1200MHz PLLアンロック(2023.11.12)
- Collins KWM-2A の修理とTwitterでのプチバズリ(2023.04.30)
コメント