FDAM-2, FDFM-5 完了としました
送信系がうまく動作せず、また回路もよく解らなかったので、ずいぶんと悩まされました。
メータ、ダイヤルのLED照明はオーナー様がされたものです。
配線図の概略を書き出してみました。プラス接地なので、ファイナルトランジスタのコレクターを直接接地してエミッター側から取り出す (エミッターフォロワーじゃない) 回路となっていました。
直流的には、ファイナルの石を取り外して調べても、大丈夫。ドライバーの石を取り外して調べても大丈夫。。。。じゃ、何なんだということで悩んだ結果、試しにドライバーの石 2SC482 を別の石に交換してみたところ、パワーが出てきました。
ここはファイナルと同時に変調がかかるので、100%変調時にはVccの2倍となり、Vceo=28V以上でなければダメということになります。2SC482は廃品種なので、それに相応するトランジスタをいろいろと試したところ、なんと海外で最もポピュラーである PN2222A が良く、交換することで0.7Wぐらい得られました。小さい石ですが、発熱もそんなにありません。
FDFM-5の方は、まるっきり設計コンセプトが異なるようで、びっしり部品が詰まっています。受信音量を上げるとAFでビュービューと大きな音で発振する症状なんですが、写真の通り基板の劣化も激しく、分解すると元通りにできなくなる可能性があるので、修理を断念することでオーナー様に了解をいただきました。
このブログの読者様から配線図の写真を送付いただいたのですが・・・。
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コメント
FDFM5は盛大に半田槽を通過した感がありますね。
投稿: jf3lop | 2014年9月19日 (金) 23時54分
メンテナンス性が非常に悪くて、これを完璧にリストアするには1年~2年かけてじっくり・・・というスタンスじゃないとできないです。
投稿: JF3DRI | 2014年9月22日 (月) 01時12分