FT-101ZSD 100W改造機 ヒューズが飛ぶ
FT-101ZSD 送信管を 6146B が不良になり、真空管を刺さなくとも電源スイッチを入れるだけでヒューズが飛ぶとの内容で、お預かりしました。この機種は初めてになりますが、メンテナンスは FT-101ES などより良さそうでした。
電源スイッチ入れるだけでヒューズが飛ぶ・・・これは、高圧電源回路周辺に問題があることに間違いありません。まず、プレート電源と接地間の抵抗を測定してみると、数百Ωと高圧回路が落ちているこを発見。詳しく調べると、整流ダイオードがショートモードで不良となっていました。配線が込み入っていて、取り替えは、かなり面倒でした。
ダイオードを交換することでヒューズは飛ぶ事無く正常となりました。取り替え用の真空管は、オーナー様は、間違って6146Bの代わりに東芝の2B46を手配されてました。私のホームページでも述べてますが、規格が異なりはしますが、使えると判断しました。ただ、10年ぐらい火を入れていない真空管とのだったので、いきなり規格いっぱいの900Vを印加いるのは、フラッシュが起こる可能性があるため、まずはプレート電圧を10W機の設定 (約380V) として、エージングを兼ねた動作テストを行いました。結果は良好で、10時間ぐらいエージングした後に900Vにし、テストしてみたところちゃんと100W出てきました。
比較的程度は良好な個体で、スイッチの接触不良も無く、調整のズレもなく、全面パネル/ツマミ類の清掃をして完了としました。
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