東京ハイパワー HL-1KGX 第2弾 修理
東京ハイパワー HL-1KGX 修理は2台目です。故障状況は3.5MHzと1.8MHzの両バンドのみ、入力電力を上げていくと出力が急に無くなるという症状。
実際にやってみると、10W入力だと問題なしに出力が出てきます。しかし、20Wを超えるあたりでストンと出力が無くなる現象が確かに再現されました。これは、ちょっと不思議な挙動で少し手こずりました。
2つのバンドのみおかしいというのは、そのバンドのみに関連する回路のどこかに不具合があるということなので、まずはバンドスイッチを疑い、接点洗浄しました。かなりヨゴレていましたが、これは関係なし。
だったら、ローバンドに追加されるコンデンサが悪いのかと、眺めてみても外観だけでは問題なさそう・・・
しかし・・・
3.5MHzバンドに入るプレート側のコンデンサ、外してみるとポロリと割れて、こんな状態でした。半分生きていて半分死んでいる・・・出力を上げていくと、放電してコンデンサとして働かなくなるというカラクリでした。
コンデンサの、こんな壊れ方があるのですね。
この手のコンデンサ、非常に入手困難となってますが、手持ちに同じ大きさの100pF 3kVが有ったので交換したところ、正常となりました。
ただし、一番最初の写真どおり、500Wが出力されなく、タマが少し劣化してしまっているようです。
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コメント
東京ハイパワーHL-166Vですが、RXをONにすると受信出来なくなります。
修理できますか?おおよその修理代金教えて頂けると助かります。
投稿: 高野雄二 | 2016年5月 4日 (水) 08時59分
左上の
1.修理のご依頼について
をよく読んでいただき、メールにてご連絡お願いします。
投稿: JF3DRI | 2016年5月 4日 (水) 09時08分