« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »

2014年5月

2014年5月31日 (土)

FT-1021X パワーが出ない(2)

1000_11

21MHzのみパワーが出ない FT-1021X LPFのコンデンサを交換することで治りました。


1000_14

1000_12

入手したシルバード・デップド・マイカコンデンサ。と交換したコンデンサ、容量が減少しているのがありました。結構いい値がします。半端な値だったのでパラレル接続したのもあります。この部分は、ハイパワーが通るのと、LPFの特性を確実に出すために良質なコンデンサが必要なので、セラミックコンデンサは使わない方が良いでしょう。

1000_13

少し焼けたコイル。自分で巻き直しすべきか悩んだのですが、焼けてはいるものの取り外して調べたところショートはしておらず、そのまま使うことにしました。

1000_15

取り替え後のショット。こんな感じ。以上、修理完了となりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月25日 (日)

FT-1021X パワーが出ない(1)

1000_01

YAESU FT-1021X 200W機。バブル時代の最高級機でしたが、この機種もメーカ修理が効かなくなっているようです。
21MHzでデジタルモードで運用していると、パワーが40Wぐらいしか出なくなったとのことです。


1000_03

1000_05


パワーが出ない理由、ファイナルの MRF-422 が不良で事前にオーナー様が、海外から調達してくれていました。今回の依頼は、このファイナル交換して欲しいというものでした。
故障状況はJK1NMJ斉藤さんのWebにある内容と、全く同じでPushPullの片側が不良と同じものです。プリドライバーの 2SC2166 も手配していただいていたので交換しています。

1000_04

交換してPAモジュール単体で問題無いかテストしている風景です。高価で入手困難な石ですから、念を入れて。
バイアス電流等もOKでした。


1000_06

めでたく、200Wのパワー計が振り切れました。
だが、しかし・・・これは7MHzであって、他のバンドもチェックしていると21MHzがオーバーカレントプロテクションが働き、パワーが出ません。21MHzのみで、その他のバンドはOKです。まさにオーナー様が21MHzで運用している時に何かが起こった・・・と推測されます。


1000_07

1000_08


21MHzのみNGとなるとココしかありません。蓋を開けてみると、21MHzに対応するLPFが焼損していました。只今、ここの部品、シルバードマイカコンデンサを手配中です。

200W出力は、落成検査も不要で簡単に免許され、魅力的ですが200Wを侮っては絶対いけません。100Wとは大違いで、コネクターを焼損させたり、アンテナの先端からアークが飛んだりしますのでアンテナのマッチングや絶縁対策に関しては、十分な注意が必要です。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2014年5月20日 (火)

FT-690mK2 送受信不良

690_01

YAESU FT-690mK2 長期間使わなかったためか、周波数のずれ、パワーが出ないなどの症状があるとのことでお預かりしました。非常にきれいな個体で、ソフトケースも所持され、大切にお使いになっていたようです。
この無線機からチップ部品を使ったタイプになるので、修理できるかできないか微妙なところとなります。


690_02

チェックしたところ、受信はしているものの、キャリアポイントの大幅ズレ、出力が0.1Wぐらいしか出ない。そして、その出力をスペアナで見ると・・・たくさんのお子様をお連れになった、とんでもない信号となっていました。(約9kHz間隔で)


690_03

心臓部であるVCOの波形を見てみると、全く同じスプリアスを含んだものとなっています。VCOのトリマーを回すとスプリアスが変化し非常に不安定です。とりあえず、トリマーを交換することとしました。





690_05

690_06


かなり苦労して取り外したトリマー。しかし、小さい形状で代替品がありません。そこで、足を伸ばして代用品を取り付けました。

690_07

交換、調整した結果、近接スプリアス発射はなくなりました。あと、パワーが出ないのはドライバー段の大幅調整ズレが原因。その他キャリアポイントの調整、基準周波数調整で、ひと通り動作するようになりました。


690_04

修理はできましたが、懸念されることもあります。VCO内のトリマーを外した時に撮影した写真ですが、基板パターンが腐食しているようにも見えます。この部分は、樹脂モールドで固めてあり、その中に電解コンデンサがありますが、どうすることもできないのです。もし、これが電解コンデンサの液漏れだとすると、年月が経つうちに動作しなくなる可能性があります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月 4日 (日)

IC-726S 受信不能となる時がある・・・

726s_01

IC-726S  電源ONして、数時間以上放置し電源OFF。その後、2~3時間後~翌日に電源を入れると受信ランプがつかず受信ノイズも出ないとのことでお預かりしました。

 お預かりし、この動作を幾度となく、数日間、繰り返しやってたのですが、現象が全く再現されず正常な状態・・・。再現しないので、そのまま返送するか、調整/整備 (ムギ球が切れていた) するかの判断を仰ぎ、整備して下さいとの返事をもらったので、ネジ類を外し、分解したまま電源を入れてみた途端、その受信できない症状が現れました。

726s_03

726s_05


基板を軽く叩くと受信できたりできなかったり・・・ここでようやくシッポを掴みました。私がオーナー様からの症状そのまま受け止めてしまったのが長引いてしまった原因でした。
原因は、写真の通り、ハンダクラック。 大量の部品が乗った基板からクラック部分を探し出すのは至難の技。ようやく、見つけました。(右の写真の中央あたり)

この部分はスケルチと関連していて、いわばスケルチがMaxの状態になってしまうので、受信不能の症状が出るってことでした。
726s_06 周辺ハンダをやり直し、ムギ球とリチウム電池の交換を実施し、更に全体を揺さぶったり振動を与えたりして問題ないことを確認して完了としました。
修理屋にとって、出たり出なかったりする故障はいちばんやっかいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月 2日 (金)

修理が遅れています。

facebookに書き込んだ文章ですが、下記の通り体調が良くなく、修理が一向に進んでおりません。ご依頼された方々は遅れて申し訳ありませんが、しばらくお待ち願います。
----

左腕が上がらないのが一向に治らないので、近くの整骨院へ行ってきた。五十肩ではなく、筋肉が凝り固まっていることから来ているとのこと。要するに、肩こりかららしい。

何かきっかけとなるようなことありませんか? と聞かれたのだけど、思い当たるのはタワーのボルト交換でタワーに登ったぐらい。そう言ったら、それが原因じゃぁないかと・・・。今まで、肩凝ったらタワー作業したら肩こり治ったんだけどなぁー。

肩の筋肉を重点的に揉みほぐしてもらった他、超音波の出ている足湯やら、空気で風船膨らまして足を圧迫、弛緩を繰り返す機械や、マイクロ波治療器、低周波治療器と全身フルコースを受けてきた。少し軽くなった気がするけど、まだ上がらない・・・。経過を診るので明日も来いと。

細かい作業やパソコンので同じ姿勢ばかりしている人は、要注意なのかも。
パソコンの位置や、椅子の高さを見なおしてみよう・・・。

<おまけ>
 
整骨院って、あちこちにあるからなのか、競争が激しいようですね。帰りに2Lの電解水とやらと、薬用入浴剤、なんかよーわからんおまけ。。。
それに、無料となる紹介用紙(その紹介用紙を持っていけば1回分タダ)なんかを下さった。
おもわず 「えーっと、ここは医者じゃないのですか? 」と聞いていまった私^^
健康保険でやってくれたのでヨシなんですが。

----

ホントに筋肉が凝り固まって左腕を上げられないかは??? この整骨院の診断は少し疑問を持っています。リニアアンプなど、重い機種の修理、今のところちょっとキビシイです。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »