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2014年3月20日 (木)

TS-790 430MHz出力無し+144MHz基板炎上

790_01 TS-790 430MHzの送信が出来ない、メーカへ修理依頼すると、基板全体交換で高価な見積もりを提示され、何とかできないかとの相談も含め、お預かりしました。
 またオーナー様は、パワーモジュールと送受切り替えPINダイオードを苦労して調達、交換してもダメだったとのことです。

790_04_2

まずは、目視検査。430MHz PA基板の配線がシールド板に挟み込まれ、切断されていました。収縮チューブにて修復。
組み立ててから動かなくなった・・など、これ良くありますので要注意です。


790_03

テスターで電圧を見ると、ドライバー段のパワーモジュールM57716の2番目端子に電圧がありません。ここと繋がっているべき基板パターンとの道通もありません・・・。
 ハンダゴテを当てると、例の強烈な匂い!! そう、電解コンデンサのお漏らしで腐食、パターンが切れたようです。


790_06

電解コンデンサを取り外し、腐食したところを洗浄、除去したところ、C38 のプラス側パターンが完全に腐食で消失してしまって切断された状態になってました。ジャンパー線で修復。
その隣のコンデンサも液漏れ。結局、全ての電解コンが怪しい状態だったので交換しました。 これで430MHzは、バッチリとパワーが出るようになりました。


790_02

144MHz側は、このような状態。基板が焼損して大穴が開いています。オーナー様のところへやってきた当初からこのような状態だったけど、問題無しに動作しているので、そのままにしておいたとの事でした。


790_05

修復してありますが、炭化した部分が残っていて危ういのと、こちら側の電解コンデンサーも液漏れしかかっているのがあり、オーナー様と相談の結果、全コンデンサの交換と炭化した部分を除去することにしました。幸い、裏面は複雑なパターンが走っている訳でもなく、削り取るだけで大丈夫と判断しました。


何故このような状態になったのか、気になるところですが RF出力が通過するところではないので、電源線 (赤い線) のハンダ不良等であると思われます。 この部分は、10アンペア以上の電流が流れ、少しの接続抵抗が有ったため発熱しこのようになったと考えられます。

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