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2014年2月

2014年2月28日 (金)

FT-102 修理第2弾

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FT-102S (100W改造品) の修理依頼があり、お受けいたしました。2度目ですが、前回と同じようにリレーの不良で、受信感度が極端に悪い症状です。


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調べたところ、同じ型番のリレーが4つ (黄色い丸印) ともメイク接点の不良と判明しました。取り外すは結構大変、裏側の基板を外し、更にメクラ板を外す必要があります。

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同じ物が入手困難なため、接点の洗浄をすることにしました。4つの取り外し⇒接点の洗浄⇒リレー単体での動作チェック⇒取り付け とかなりの時間を費やし、なんとか修復。
形状は同じですが、使っている回路によって12V用、24V用があるので間違わないようにする必要があります。
後は、各部のチェック/調整で修理完了となりました。

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2014年2月18日 (火)

IC-750A 電源入らず

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「もう使わないから・・・ただし故障しているよ」ってことで、譲ってもらった IC-750A 。電源が入りません・・・。
 内部に、ファイナル部以外に供給する電源にヒューズが入っていて、そのヒューズが切れていました。交換してもまた切れる・・・。電源と接地間をテスターで診るとゼロΩ。これはどこかでショートしている・・・。

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 あちこちの回路に電源を分配しているので、配線図とにらめっこしながら、各ブロックの基板にある電源供給コネクターを抜いてチェックし、ようやく突き止めました。
 「タンタルコンデンサーのショートモード故障」


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外観から全くわかりませんが、完全にショート状態。単なるバイパスコンデンサー用途に使っているだけなのですがね。
以前にも、他の部品を巻き込んでショート故障がありました ( ここ ここ ) ので、要注意です。

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2014年2月15日 (土)

FT-290/FL-2010 PLLロック外れ他

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FT-290/FL-2010 ガサガサ音で送受できないとのことでお預かりしました。


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スペアナでVCOの発振波形を見ると、デタラメ。またもやPLL系かと戦々恐々・・・もし、VCO不良なら樹脂モールドしているので修理不可能と懸念していたのですが、VCOコイルの調整が大幅にズレていて調整するだけで、うまくロックしてくれました。
ちなみに、サービスマニュアルには、コイルにビスを入れて L を可変するのではなく、トリマーコンデンサで調整するよう指示されていますが、この個体はトリマーコンデンサがありませんでした。後期ロットなのでしょうか??

その他、各コイル、トリマ等がズレており、全て調整のやりなおしを実施しました。少し、湿気が入った痕跡があるの、これが原因なのでしょうか?  電解コンデンサ等は、ひと通り目視チェックしましたが、問題なさそうなので交換はしていません。

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 FL-2010 10Wリニアアンプ。 動作はするものの6Wしか出ません。結果的に、これもトリマの調整がズレており、やり直すことで10W出るようになりました。

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2014年2月 7日 (金)

IC-731 修理、諦めモード

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 はるばる青森からやってきた IC-731 QRHがあってうまく動作しないとのことでお預かりしました。


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VCOの発振スペクトラムを見ると・・・とんでもない状態。PLLをアンロック(フリーラン)にすると、まともな波形となる。


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この機種によくある、VCOトリマーの不良を疑って (トリマーを回すと、改善される時もある) 急遽手配して交換するもダメ。 では、VCOじゃなくてPLLループのどかに不具合があると見て、ずいぶんと時間をかけて回路を追ったのだけど、回路が複雑すぎて結局はわからない状態・・・分周ICがおかしいのか??  対応策はオーナー様と相談中です。

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2014年2月 4日 (火)

修理記事の流用について

弊ブログに記載しています、あるリニアアンプの修理記事を、業者がそのまま流用し、暴利を稼いでいるのが発覚しました。

当方はなるべく他のアマチュア無線家さん達の参考となるよう、詳しく修理内容を隠すことなくその技術ノウハウをできるだけ詳しく記載して参りましたが、これは私として気分が良いものではありません。

かと言って、公開している以上修理技術内容に何らかの権利を持つような意図はありませんので反論することもできません。

ただし、今後、修理において重要なポイントとなるところはブログに記載しないことがあることも、ご理解願います。

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