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2013年12月17日 (火)

FT-102 修理・・・

Ft102

 YAESU FT-102 全バンドに渡って感度が非常に悪いとの症状でお預かりしました。 ファイナルに6146Bを3本投入された真空管式最終機ですね。


お預かりして診てみると、確かに非常に強い信号は、なんとか受信できるのですが、感度が極端に落ちています。注意深く、聞いてみるとプリ・アンプを入れるとほんの少し強くなります。

Ft102_4

1st Mixer以降の故障とメドを付けて回路を追い、まずはテスターで電圧の有無をチェック。Mixer (2SK125 x2) の入力側にテスターリードを当てると、強力なコマーシャル放送局がSを降らせて受信できました。よってMixerは生きているってこと・・・。
その前に入っている送受切り替えリレーの接点不良が原因でした。


Ft102_2

 回路の+B電圧は、なんと24Vで2SK125を働かせています。ダイナミックレンジを上げるためでしょう。
 ターゲットのリレーも24V動作品で、同じものと交換すれば良いのですが、入手困難なので接点を修復することとし、なんとか正常に戻すことができました。



<おまけ>

Ft102_1

Ft102_3


さすがは、6146B x3本ファイナル。なんと180Wの出力をマークしました。これは、ほぼ今の200W機ですね。スピーカーも大きなものが搭載されているし、なかなか良い無線機です。

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無線機修理/リストア」カテゴリの記事

コメント

こんにちは
いい機械ですよね,先輩の形見をメンテナンスしたことがありました.
やはりリレーがダメで全とっかえしました.
同じものが入手できない部分はパターンを改変しました.

投稿: Yamada | 2013年12月18日 (水) 08時23分

Yamadaさん、ご無沙汰しております。

この機種の弱点はリレーでしたか…。自分で修理ができて、そこそこの性能がある機種なので長く使えそうですね。商業的には、ソリッド・ステート機の出現で、あまり売れなかったようですが。

投稿: JF3DRI | 2013年12月18日 (水) 20時00分

ご無沙汰してます。
以前はオムロン製の互換品があり修理できたのですが、今は入手困難ですね。
オリジナルはF社製ですが、元々RF信号の切替に向かないリレーのようで、八重洲のチョイスミスのようです。
リレー問題さえクリアできれば、今でも実践使用できる名機だと思います。(ちなみに2台所有

投稿: JK1NMJ@斉藤 | 2013年12月22日 (日) 22時50分

斉藤さん

FT-102は初めての修理だったのですが、触ってみて「これは・・」という機種でした。リレーの代わりにPINダイオードをを使うとか、故障してもなんとでもなりそうです。

投稿: JF3DRI | 2013年12月26日 (木) 22時25分

はじめまして、木村と言います。RCAの6146Bについて
聞きたいのですが、TS-830SのHVが900V位あり、ちょつと高いように思っていたのですが、電源ON/ヒーターSW
ONしたところ、バチッとゆう音とともに出力OUTになりました。真空管の測定器をもっていないので、6146BがOUTかどうか、知りたいのですが教えていただけないでしょうか?
また、TRずれもあり、IPの電流形が振り切っています。修理依頼も出来ますか?

投稿: 木村 勝 | 2014年4月29日 (火) 12時51分

木村様
TS-830は無負荷時に900V以上印加されていて正常です。調べてみないとわかりませんが、IP振り切りでヒューズが飛ぶなら真空管が不良である可能性もあります。

修理依頼されるのだったら左上の「1.修理のご依頼について」を良くお読みいただき、メールに連絡くたさい。依頼が混んでいますで着手は1~2ヶ月先になりますが。

投稿: JF3DRI | 2014年4月29日 (火) 15時53分

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