FT-102 修理・・・
お預かりして診てみると、確かに非常に強い信号は、なんとか受信できるのですが、感度が極端に落ちています。注意深く、聞いてみるとプリ・アンプを入れるとほんの少し強くなります。
1st Mixer以降の故障とメドを付けて回路を追い、まずはテスターで電圧の有無をチェック。Mixer (2SK125 x2) の入力側にテスターリードを当てると、強力なコマーシャル放送局がSを降らせて受信できました。よってMixerは生きているってこと・・・。
その前に入っている送受切り替えリレーの接点不良が原因でした。
回路の+B電圧は、なんと24Vで2SK125を働かせています。ダイナミックレンジを上げるためでしょう。
ターゲットのリレーも24V動作品で、同じものと交換すれば良いのですが、入手困難なので接点を修復することとし、なんとか正常に戻すことができました。
<おまけ>
さすがは、6146B x3本ファイナル。なんと180Wの出力をマークしました。これは、ほぼ今の200W機ですね。スピーカーも大きなものが搭載されているし、なかなか良い無線機です。
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コメント
こんにちは
いい機械ですよね,先輩の形見をメンテナンスしたことがありました.
やはりリレーがダメで全とっかえしました.
同じものが入手できない部分はパターンを改変しました.
投稿: Yamada | 2013年12月18日 (水) 08時23分
Yamadaさん、ご無沙汰しております。
この機種の弱点はリレーでしたか…。自分で修理ができて、そこそこの性能がある機種なので長く使えそうですね。商業的には、ソリッド・ステート機の出現で、あまり売れなかったようですが。
投稿: JF3DRI | 2013年12月18日 (水) 20時00分
ご無沙汰してます。
)
以前はオムロン製の互換品があり修理できたのですが、今は入手困難ですね。
オリジナルはF社製ですが、元々RF信号の切替に向かないリレーのようで、八重洲のチョイスミスのようです。
リレー問題さえクリアできれば、今でも実践使用できる名機だと思います。(ちなみに2台所有
投稿: JK1NMJ@斉藤 | 2013年12月22日 (日) 22時50分
斉藤さん
FT-102は初めての修理だったのですが、触ってみて「これは・・」という機種でした。リレーの代わりにPINダイオードをを使うとか、故障してもなんとでもなりそうです。
投稿: JF3DRI | 2013年12月26日 (木) 22時25分
はじめまして、木村と言います。RCAの6146Bについて
聞きたいのですが、TS-830SのHVが900V位あり、ちょつと高いように思っていたのですが、電源ON/ヒーターSW
ONしたところ、バチッとゆう音とともに出力OUTになりました。真空管の測定器をもっていないので、6146BがOUTかどうか、知りたいのですが教えていただけないでしょうか?
また、TRずれもあり、IPの電流形が振り切っています。修理依頼も出来ますか?
投稿: 木村 勝 | 2014年4月29日 (火) 12時51分
木村様
TS-830は無負荷時に900V以上印加されていて正常です。調べてみないとわかりませんが、IP振り切りでヒューズが飛ぶなら真空管が不良である可能性もあります。
修理依頼されるのだったら左上の「1.修理のご依頼について」を良くお読みいただき、メールに連絡くたさい。依頼が混んでいますで着手は1~2ヶ月先になりますが。
投稿: JF3DRI | 2014年4月29日 (火) 15時53分