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2013年9月24日 (火)

TS-820初期型、後期型の違い

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TS-820、10台以上修理するうちに、初期と後期の製造ロットによって、ずいぶんと使用部品が異なることがわかってきました。FT-101などYAESU機は、更にいろいろな中身のものがあるようですが、解る範囲で調べ比較してみました。


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<ハンドルカバー>
これはTS-520でも同様です。初期型の方が2重になっており凝った作りです。 (初期型の勝ち)


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<電源トランス>
国内向けと海外向けのトランスを別にしたようで、後期型はAC 100V 単巻 (初期型は複巻) となっています。よって、後期型は200Vでの動作はできません。(初期型の勝ち)


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<マーカーユニット>
初期型は100kHzの水晶をトランジスタで4分周して25kHzを得るのに対して、後期型は2.5MHzをCMOSで1000分周して25kHzを得ています。安定度では後期型の方が有利と思われます。(後期型の勝ち)


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<配線の結束>
初期型は、透明な結束線で丁寧にバインドして括ってあります。後期型は、インシュロックタイで締めてあるだけと変わっています。コスト削減ですね。(性能には関係なし)


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<カウンターのVFD表示器>
たまたま気がついたのですが、初期型と後期型では異なるVFDが使ってありました。調達ができなくなって、別メーカに切り替えたと推測。(性能には関係なし)


どちらが性能が良いか・・・甲乙は付けられませんが、いろいろと出てくるので面白いです。但し、配線図に載っていない改良点もあり、そういうのは修理屋泣かせとなります。

<追記>

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初期型にも、バリエーションがあるようで、上下比べるとSメータ、カウンター表示部のアクリル板について、上側のほうが濃い(透過率が小さい)ことが解ると思います。これは、少し見にくいので改良されたものと思料致します。  

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