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2013年7月17日 (水)

FT-101ES 修理

101_01

FT-101 ワン・ノー・ワン これほど名の通った機種ですが、初めての修理依頼。VRのガリ、感度低下、パワー不足があるってことでお預かりしました。オーナーさまは、大切に使われていたようで非常に品位が高い固体。キズを付けないよう、注意しながら取り組みました。


101_03

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結果的に調整ズレ、スイッチ接触不良、ボリュームガリを修復するだけで直ったが、初めて修理する無線機は、やはり回路、調整方法の理解など時間が掛かった。オーナーさまが、FT-101メンテナンスガイド、取説を同梱していただいたので助かりましたが・・・。
写真は、ファイナル6JS6C x2 (清掃済み)と バンド毎のトラッキング調整トリマー(どのバンド用とかTCxxの番号が書いていないので、マニュアルは必須)

101_02

 調整のやり直しをやったところIP=350mAで100W出力 (10mは多少落ちる) となりました。


この機種を触るのは初めてですがTS-520,820系と比較すると・・・
 ・ギロチンの効果は抜群
  ⇒同調が狭帯域なので7MHzあたりのCM局による妨害は受けにくいと思料。
 ・音質
  ⇒裏面に付いているスピーカが密閉されておらず、キャビネットがバッフル板
   として働かないことが音質がキンキンしている理由。
   外部スピーカーを使うとずいぶんと変わる。

これ以外にもいろいろと感じましたが、今になって、TS-520派とFT-101派、その差が良く分かったような・・・。

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無線機修理/リストア」カテゴリの記事

コメント

懐かしいです。ボクもちょっと使っていたことがあります。50Wに改造して社団局を開局しましたので、多少は中身もいじったはずですが、さっぱり記憶がありません。
101Eからはスライドスイッチではなくなったし、クラリファイアのスイッチが別に着いたので、操作性は良くなりました。
RF GAINの動作とか、VFOの触り心地とか、フロントパネルの作りとかが、520とは対照的でした。

投稿: JH7CSU | 2013年7月17日 (水) 12時57分

木村さん

さっそくのコメントありがとうございます。TS-520とはずいぶんと異なりますね。VR類がトランジスタ機器用の半径が小さいものを使っているので、トルクがなく軽すぎの感があります。AF GAINは、AカープのVRを使ってなくBカーブを使っているように思われます。

それでいて、中身は高級な部品(円盤型電力用セラミックなど)を使っていて、ずいぶんと設計思想が異なっているようですね。

投稿: JF3DRI | 2013年7月17日 (水) 14時37分

すばらしいです.
まるで,新品ですね.

投稿: JE1SGH | 2013年7月17日 (水) 18時29分

SGHさん

キレイなのは、オーナーさまがきっちりと保管しておられたからで、その固体の品位が悪かったらどんなにガンバって掃除しても、こんな美品にはならないでしょう。

投稿: JF3DRI | 2013年7月18日 (木) 15時30分

質問です。
FT101Eの、修理、調整は、してくれるのですか?

投稿: 小川 | 2014年4月22日 (火) 00時52分

左上の「1.修理のご依頼について」を良く読んでいただき、そこに書いてあるアドレスにメール下さい。ただいま混み合ってていますので、時間がかかりますが。

投稿: JF3DRI | 2014年4月22日 (火) 01時08分

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