ニキシー管カウンターの修理
骨董品のカウンター、せっかくなので、どうしても修理したくて手探りでやっています。あちこちとオシロで当たったところ、ゲートタイムが10Hzであるべきところが、16.7Hzになっているのを発見しました。
これが怪しいと思われる基板です。端子の右から2番目に非常に細い1kHzのパルスが入って、左から3番目の端子に100Hz、ここまではOKですが、右から3番目が上記のオシロ写真のとおり、16.7Hzが出ており、分周がおかしいと見当を付けたものです。
水島さんからコメントいただいたように、デシマルカウンターのところがバイナリーに、そしてダイオードが怪しいとのことで、半導体の全てをテスターで当たってみたのですが、テスターの判断では全て正常でした。
最終手段として、全てのトランジスター、ダイオードを交換してみようかとも考えています。大変な作業になりそうですが、力技でなんとかなりそうです。
これは、TS-511のマーカー回路(520/820も同じ)ですが、マルチバイブレータで1/4の25kHzを作っており、このような回路で構成されているのは、間違いなさそうです。しかし、この回路がなぜ4分周できるのかは、理解することができません^^
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コメント
DRIさん
てっきりFlip Flopかと思いましたが、FFに見えるのは自走バイブレータではないかと思います。この4倍波100KHzに同期するものではありませんか?うまくロックすればここから25KHzが得られます。近傍位相雑音など言いっこなしの特性ですが。
投稿: 水島 | 2013年3月31日 (日) 20時29分
水島さん
マーカーの分周回路は了解です。この回路は、RC値を適当にし、入力を入れてやれば同期する、すなわち1/nに分周できるっとことですね。
ヘテロダイン周波測計も、このような回路でVRで分周比を変化できるようになっていました。
投稿: JF3DRI | 2013年3月31日 (日) 22時18分
西村さん TS‐511の回路定数をSPICEにかけてみました。予想通り電源On最初の1サイクルだけは自走発振しますが、2サイクル目からリセットが効きそれ以降100KHzの1/4の周波数で発振します。PLLもどきオシレータです。
ゲートタイムが1/1.67ということは本来10進(多分)カウンタが6でリセットされているように思えます。リセット回線を重点に調べると何か見つかるかも知れません。幽霊が捕まるといいですね。
投稿: 水島 | 2013年4月 1日 (月) 12時53分
水島さん
なんとか1/10分周するようになりました。コメントいただいたとおりダイオードを全部交換したことで。
これから、その記事を書きます。
それからSPICEでの解析了解です。こちらのヘテロダイン周測計の回路も、VRを調整することで1/10に分周しているのは同じ原理ですね。
投稿: JF3DRI | 2013年4月 1日 (月) 13時57分