IC-731S修理・・・(1)受信不良
お待ちの患者さん、どんどん診察室へ案内しております^^
IC-731S 前にも修理を賜った機種、エンコーダ不良と全く受信ができないということで、お預かりしました。エンコーダの不良は前回と同じと思われたので、オーナーさまから、ICOMへ補修部品を手配いただき、送付していただきました。
まずは、分解掃除・・・けっこうホコリがたまってました。
そして、エンコーダのLED, PDの交換です。
(東雲なの登場!!)
ここで、ちょっと気が付いた。LED, PD は同じだが少し違う・・・配線の数も。
サービスマニュアルでは、前回の回路が載ってました。しかし・・・
解説してあるページは、こんなふうで、今回のが該当します。途中で変えたようですね。どちらが新しいのかは不明ですが・・・。
ま、どうでも良く、機械的に交換することでUP/DWNは正常になりました。
さて、全く受信できない件、スペアナとSSGを駆使して次のようなプロセスで故障箇所を断定しました。抵抗損傷と、タンタルコンデンサーのショートモードが原因。
1. スペアナでローカル発振器の信号生死を確認、OK出ている。
2. 1st IFの70MHz台のIF信号をSSGで出し基板に近づける。
スピーカーからピー音。IF以降は生きている。
3. これで1st MIXの故障だと断定。MIXer回路の電圧をテスターでチェック
全く来ていない。どこかで途絶えている・・・
4. タンタルコンデンサがショートモードで故障。抵抗も焼損。
5. 取替えて動いた。
タンタルコンデンサーC331がショート。過大な電流が流れてR52が焼損してしまったということで、電解コンデンサーに交換することで受信が正常となりました。
これでおしまいではなく、送信系がおかしな挙動をしているので、まだこれから解析する必要があります。
| 固定リンク
「無線機修理/リストア」カテゴリの記事
- FL-7000 10年ぶりの再修理、メーターランプLED化(2024.10.20)
- 自作に適したファイナル DRI方式 SOT89 ⇒ TO220 変換(2024.04.18)
- FT-1000MP MARKⅤ バックライトLED化(2024.02.22)
- IC-2500 1200MHz PLLアンロック(2023.11.12)
- Collins KWM-2A の修理とTwitterでのプチバズリ(2023.04.30)
コメント