ローガンには厳しい修理・・・TH-77
この機種は、大きく3枚の基板構成となっており、パワーが出ないってことでまず目を付けたのは送信部。ネットを検索したところコンデンサ不良の事例がいっぱい出てきて、案の定、SMD型のコンデンサが電解液を漏らしていました。
写真は144MHz側ですが、もう一枚の430MHz側も同じくダメでした。そこで、右側の写真のようにリードタイプの電解をなんとか取り付けることに成功しました。
漏れた電解液に半田ゴテの熱が加わると、鼻を突くとんでもない異臭がしてアタマがくらくらしました・・・体に悪そうなので要注意です^^
しかし・・・ 症状は変わらず。全く送信出力がありません。
あきらめかけていたのですが、メイン基板の電解コンデンサもじっくりと見ると・・・・じゅくじゅくとお漏らしが始まってます・・・そして、その影響は周辺の部品へ。
これだ!! ってことで、コンデンサを取り外したのですが、基板のランドまで一緒にハガレてしまいました。基板はポリイミドを使った「フレキシブル多層板」・・・パターンも微細だし手の施しようがありません。 (アタシの 老 眼 では^^)
裏側にちょうど穴が開いていて、パターンが見えるようになっています。フレキシブル基板の内部まで腐食が進んでいることがおわかりかと思います。
(諦めました^^)
いや、諦めた訳ではなかったです。オクで、ツマミの無い完全ジャンクを見つけ、ニコイチとしてなんとか修復しました。写真を省略しましたが、実はこのジャンクもお漏らしが始まっていてコンデンサの除去はランドをはがさないよう、コンデンサ自体をニッパで切り取る荒業で難局を乗り越えました。この時代の無線機は、ホントウに困ったもんです。潔く捨てた方が賢明なのかもしれません。
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