懲りずに 熊本シティースタンダード
ファイナルの石を 2SC3950 に交換することにしました。この石はもともとTV の映像増幅用で無線機用途じゃありません。でも、fT=2000MHzと高く、なにより価格が安く (@100円以下) 0.5~1W程度ならなんとか使える石です。モールドパッケージで、放熱もコレクタを絶縁する必要が無いので使いやすいですね。
めっちゃキタナイ配線・・・ナマ基板に押し付けて放熱、白いのはシリコングリスです。ここまで交換したのはいいんですが、この石、ゲインが取れるせいかいろいとトラブルが発生しました。
<発生したトラブル 発振のオンパレード>
①3MHzと低い周波数で強烈な発振!
⇒この石だけじゃなく、3段アンプの電源デカップリングが原因でした。
段間にマイクロインダクターを入れ、バイパス強化で収まった。
②変調のピークでこの石 自体が発振!
⇒ハーロと言うと、そのまま連続発振・・・とほほ状態だったが、ベース
に4.7Ωと低抵抗を入れることで回避できた。
③蓋を閉めると発振・・・
⇒さぁ完成したとケースの蓋をビス留めすると、また発振・・・
原因究明に苦労したけど、内部の配線が問題だった。低レベルの部分
近くに配線があると、なぜだかそこから後段に結合してしまうようだ。
④アンテナを繋ぐと発振・・・
⇒ダミーロードではOK。じゃ、本番ってことでアンテナを接続すると、
またまた発振。 外部電源からのデカップリングが悪くそこから
回りこんでいた。コアに巻いたLとCで全体のバイパス強化で
収まった。
たかが5倍のパワーアップですが、こんなに苦労するとは思いもよらなかった・・・1枚の基板に押し込むのはかなり難しいみたい^^
最後に7.8MHz⇒50MHz部のブロックダイヤを作りましたのでアップしておきます。後から気が付いたのですが、36.895MHzの水晶はTS-520の28MHz局発に使われていたものでした。
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