TX-88Aのリストア・・・(概要編)
同じTX-88Aでもいろんなバージョンがあって、これは終段管に UY-807 が使われているもので 2E26 を使ったものもあるようです。また、発振、逓倍段には6AR5が使われており、6AQ5 を使っているバージョンもあるようです。
回路は、3ステージで逓倍次数を変えて3.5~50MHzをカバーするようになっており、回路は簡単ですが回路動作原理を理解していないと、まともな電波を出すことができない品物です。
AM変調回路が付いており、AFアンプは 12AX7 → 6BQ5pp の構成となっています。
10年ぐらい前に一度電源を入れたことはあるのですが、50年前という古い無線機に火を入れるのは恐ろしいものがあります・・・スライダックで80Vぐらいから徐々に電圧を上げて行き (特に電解コンデンサのリークね) 最終的に問題ないことを確認しました^^ (50年前の電解コンデンサが大丈夫というのも不思議と言え不思議・・・たいていはOKのようです。) バンドスイッチの接触不良修正、そしてお化粧直しもしました。
カラーテレビのクロマ用水晶 (3.57945MHz) とを使ってテストしたところ、この水晶から逓倍で得られるバンドすべてが10W以上得られることを確認しました。
(以下、測定編につづく)
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コメント
私『うぉ,なつかしー』
同僚HAM(30代)『なんスか,それ.』
投稿: Yamada | 2012年11月21日 (水) 12時41分
「むかしむかしは、こんなので無線やってたんです」ってお伝えください^^
ちなみに、アタシは1959年生まれでございます。これが活躍した時代は当然知らない^^
投稿: JF3DRI | 2012年11月21日 (水) 20時06分
>これが活躍した時代は当然知らない^^
うぅ,5年先輩の私は知ってしまっているという事実...
投稿: Yamada | 2012年11月21日 (水) 21時16分
私は作ったことはないけど(お金が無かった)使ったことはある。
投稿: JA3GN | 2012年11月21日 (水) 21時25分
あれ、Yamadaさんはそんなに先輩でしたか・・・文字上だと同年代かと見てましたが・・・
モノゴゴロ付いて短波付き5球スーパーや、ラジオで7MHzを聴いた時は既にモガモガ電波ばかりだったので50MHzの超再生受信機を作ってローカルを監視(?)してました^^ その後、RJX-601という典型的なスタイルです。
投稿: JF3DRI | 2012年11月22日 (木) 17時31分