TR-751修理・・・受信も送信もできない
まずは分解して・・・。背面のMコネが交換されており、この部分がおかしいとの最初にオーナーから聞いていた。
案の定、半田がうまく付いていなかった。
スペアナにピックアップコイルを付けて、あちこち探索。メインとなるVCOが発振していません。 IF (10.695MHz) 以降は正常です。
VCOのケースを開けてみたところ、突然発振を開始しました。 (後ろのスペアナに柱が立っているの、おわかりかと・・・ピンボケですが^^)
少し苦労しましたがVCO部を外してみました。例のごとく、樹脂を充填してあります。樹脂を除去して見る必要があるのか・・・との懸念もありましたが、まずは半田不良を疑って、半田あげをやりなおしました。
VCOフリーランテストを行っているの図。この状態で、トントンしても力を加えても発振停止は起こらず、また数時間のエージングでも停止は起こらず、OKと判断しました。
(樹脂除去だと断念していたかも^^)
再装着で受信もパワー(ちょっと少ないけど)も正常となりました。
バッテリーバックアップ電池は3.1Vあり十分なので交換せず。その他、サービスマニュアルに従って下記の調整・・・
(けっこうズレてました。)
・VCO電圧調整
・キャリアポイント調整
・Fズレ調整
・受信感度確認
調整してもパワーはちょうど10Wで、パワーモジュールが少しヘタってきている感じですが完了としました。
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コメント
DRI先生 何時もお見事ですね。
投稿: 服部 孝典 | 2012年11月 5日 (月) 09時03分
服部さん、まいどです。
この機種のようなモノバンド機は、故障箇所の推測がやりやすいです。
投稿: JF3DRI | 2012年11月 5日 (月) 22時15分