イタリア製リニアアンプの修理(完)
温度検出ダイオードをトランジスタの真上へ、サーマルコンパウンドと共に密着させた写真です。たいていの半導体リニアアンプは、こういう風になっているハズなのですが・・・。
測定風景。電源は、大改造したダイワのPS-560WⅡね。
このアンプ、非常にゲインが高く下記のような結果となりました。 (驚いています!!)
1.8M ⇒ 400W
3.5M ⇒ 350W
7.1M ⇒ 350W
14M ⇒ 400W
21M ⇒ 320W
28M ⇒ 250W
入力は全てたったの 7W 。 FT-817用でMax. Inputが15WであることからMS1501が非常にゲインが稼げる石だとわかりました。(規格からすると、そんなゲインがあるように見えないのですが・・・)
逆にゲインがありすぎて、オーバードライブには注意が必要です。
電源が13.8V, 40Aと大きなものが必要ですが、コストパーフオーマンスは良さそうです。(価格$475)
| 固定リンク
「リニアアンプ」カテゴリの記事
- FL-7000 10年ぶりの再修理、メーターランプLED化(2024.10.20)
- (写真のみ、とあるブツ)(2024.05.19)
- RAYTHEON 6KN6=6KD6ではないかという考察(2023.02.14)
- リニアアンプ自爆スイッチ(2017.02.28)
- FL-2100B 整備(2016.07.22)
「無線機修理/リストア」カテゴリの記事
- FL-7000 10年ぶりの再修理、メーターランプLED化(2024.10.20)
- 自作に適したファイナル DRI方式 SOT89 ⇒ TO220 変換(2024.04.18)
- FT-1000MP MARKⅤ バックライトLED化(2024.02.22)
- IC-2500 1200MHz PLLアンロック(2023.11.12)
- Collins KWM-2A の修理とTwitterでのプチバズリ(2023.04.30)
コメント
おつかれでした。そのアンプ、各バンドごとのフィルタも入ってますか?
えらい小さくて817にピッタリという感じですが。よさそうですね。
投稿: JA3GN | 2012年7月30日 (月) 06時29分
JA3GN山崎さん
一番最初の記事に書きましたが、マイコンで構成された周波数カウンターが入っていて、入力された周波数によってバンド毎のL.P.Fを切り替える仕様となっています。スプリアスまでは測定してませんが、大丈夫そうです。
5W入力でも200W以上出てきますので、FT-817を使っている方が「移動しない局」として一気に200WまでQROするのに良いかもしれません。
投稿: JF3DRI | 2012年7月30日 (月) 22時12分
オリジナルのダイオードの位置は不可解ですね.
それと,ダイオードが二つのブロックをまたいでシリーズ,ということはバイアス回路が独立ではないのですね.
投稿: Yamada | 2012年7月31日 (火) 09時54分
さすがはyamadaさん。もし、私が自作したならそのようにする・・若しくは4つのトランジスタを別々にバイアスを加えててバランスを取る設計としたかもしれません^^
ただ、トランジスタを注文するときに、4つとも特性の揃ったマチッド・クワッドであることをオーナー様を通じて確認取りました。なので、鉛筆書きで、hfeと電流らしきものが手書きされてました。
指温度計で、4つのうち極端に熱くなってしまうものが無いかも確認しております^^
投稿: JF3DRI | 2012年7月31日 (火) 21時25分