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2012年7月29日 (日)

イタリア製リニアアンプの修理(完)

Hla300_9a_2

 温度検出ダイオードをトランジスタに密着させるよう、手直しすることで、アイドリング電流が暴走しないことを確認。出力テストをしてみました。バイアス調整用VRを取り付けなくとも、1.3A付近だったので、そのままとしました。とりあえずは、完了です。
(写真 : 300Wレンジが景気良く振り切れています^^)

Hla300_9c

 温度検出ダイオードをトランジスタの真上へ、サーマルコンパウンドと共に密着させた写真です。たいていの半導体リニアアンプは、こういう風になっているハズなのですが・・・。


Hla300_9b

 測定風景。電源は、大改造したダイワのPS-560WⅡね。
このアンプ、非常にゲインが高く下記のような結果となりました。 (驚いています!!)
   1.8M ⇒ 400W
   3.5M ⇒ 350W
   7.1M ⇒ 350W
   14M  ⇒ 400W
   21M  ⇒ 320W
   28M  ⇒ 250W

入力は全てたったの 7W 。 FT-817用でMax. Inputが15WであることからMS1501が非常にゲインが稼げる石だとわかりました。(規格からすると、そんなゲインがあるように見えないのですが・・・)
逆にゲインがありすぎて、オーバードライブには注意が必要です。
電源が13.8V, 40Aと大きなものが必要ですが、コストパーフオーマンスは良さそうです。(価格$475)

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コメント

おつかれでした。そのアンプ、各バンドごとのフィルタも入ってますか?
えらい小さくて817にピッタリという感じですが。よさそうですね。

投稿: JA3GN | 2012年7月30日 (月) 06時29分

JA3GN山崎さん

一番最初の記事に書きましたが、マイコンで構成された周波数カウンターが入っていて、入力された周波数によってバンド毎のL.P.Fを切り替える仕様となっています。スプリアスまでは測定してませんが、大丈夫そうです。
5W入力でも200W以上出てきますので、FT-817を使っている方が「移動しない局」として一気に200WまでQROするのに良いかもしれません。

投稿: JF3DRI | 2012年7月30日 (月) 22時12分

オリジナルのダイオードの位置は不可解ですね.
それと,ダイオードが二つのブロックをまたいでシリーズ,ということはバイアス回路が独立ではないのですね.

投稿: Yamada | 2012年7月31日 (火) 09時54分

さすがはyamadaさん。もし、私が自作したならそのようにする・・若しくは4つのトランジスタを別々にバイアスを加えててバランスを取る設計としたかもしれません^^

ただ、トランジスタを注文するときに、4つとも特性の揃ったマチッド・クワッドであることをオーナー様を通じて確認取りました。なので、鉛筆書きで、hfeと電流らしきものが手書きされてました。

指温度計で、4つのうち極端に熱くなってしまうものが無いかも確認しております^^

投稿: JF3DRI | 2012年7月31日 (火) 21時25分

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