TS-600修理・・・お前もか!
発売当時は、高級な無線機でした。メインダイヤルは非常にしっかりと良くできています。VFOを使ったTRIO機の共通症状である発振停止がところどころで発生しているものの、大きなトラブルはなさそうです。汚れはヒドイけど。
分解です。メインパネルがヒンジになっており、斜め前に倒すことができます。そうなっていても、配線がごちゃごちゃしていて、ここままで分解するのは簡単ではありません。
VFOの分解。TS-520/TS-820とほとんど同じですが、発振周波数が8MHz台、1MHzカバーとなっています。これまでと同様に、VCの接触部分を洗浄・接点調整です。
今回はスペアナを使って確認しました。これをみて「えらいスペクトルが綺麗」と感じた方はツウです。TS-520は高調波盛りだくさんなんですが、このVFOは、LPFが内蔵されていて、-50dB以下に押さえこまれています。たいしたもんですホント。理由は・・・プリミックスVFO方式だから です。
VFOの修理、ガリオームの修復、ムギ球の交換を行ったあと、組み立てると・・・あらら、メインダイヤルのランプが切れました。フィラメントが弱っていてちょっとした振動で切れてしまうんですよね。古いやつは。
この電球、手持ちがありません。じゃ、作ってやろうじゃないかということで、電球をカチ割って電球色LEDを取りつけました^^ ガラスの破片が飛び散るので、良い子はマネしちゃダメです。
(1kΩの抵抗を直列に付けています)
ちょっと見づらいですが、こんな風に。
トップの写真を見てください。違和感ないでしょ・・・。
あとは、リレーをカチャカチャ何度も動かすこと、接点が元に戻り、Sメータ調整などをして完了としました。
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コメント
当時友人のところで何度も触らせていただいたんですが、RJX610を使ってた自分にはあこがれの一台でした。参考になります。
しかし測定ミスではないかと思うくらいのスペクトルですね(^^;
投稿: JI3KDH | 2012年3月 8日 (木) 22時24分
TS-600同様にガキの時代の無線機で、買いたくても高価でだめでした。改めて回路を見ると、なかなかうまく作ってあり、感度も今の機種と全く遜色ありません。
投稿: JF3DRI | 2012年3月 8日 (木) 23時31分