TS-820S一気に修理

　VFOが不良の TS-820S 一泊二日の入院治療を目指して、やってみました。全身精密検査はやってませんが、なんとか退院できるまでに回復です。

　まずは、分解掃除。オーナーは「きれいに使っていた」とおっしゃってたけど、35年の年月で溜まったホコリは、かなりなもの。

　もう、VFOの分解修理も5台になると、慣れたもの。スペアナでチェックせずとも、テスターでローターと接地間を当たってみれば、接触不良がわかります。

　気分的に分解するなら洗浄せざるを得ません。

　組み立て中のテスト風景。RITのガリ修復も依頼事項だったので、重点的に。といっても、分解途中で接点復活剤を入れるしか方法は無かった。それでも、完全とまではいかないが、十分に使えるようになった。

　オーナー様、CWフィルターを装備しておられるのですが、どう聞いてもフィルター無しとおんなじ。TS-820はフィルターを取り付けると、下面にあるコネクター位置を変更する必要があるのですが、なされていなかった。
　35年間、このCWフィルターに電波が通ることなく、ここに鎮座なっていただけでありました。オーナー様はCWに興味がなかったんですよね、かわいそうに。

後は、中和とSメータゼロ調節、もろもろで完了としました。