高電圧危険だよね
古い真空管式の無線機、当然の如きに中身を触っているけど、ふと振り返ってみるとプレート電圧は無負荷で930V印加されているんですよね。この無線機が全盛期の頃は、これが当たり前の世界であってメーカから発売されていた TS-520X ⇒ TS-520D への100W改造キットは「アマチュア無線免許を所持している方は、出来て当然」という前提の下であって、何ら違和感が無かった。当然、取り説に「免責」のような文言もない。
しかし、PL法、製造物責任とかがうるさくなった現代においては、ユーザ自身が 900V を扱うような危険きわまりない物をメーカ側が販売することは考えられなく、中身を開けることさえ許されないだろうに。
今まで、書いてきた改造について、高圧危険であることを少し付け加えようとしたのですが・・・。真空管式の無線機を触られる方、十分に注意してください。900Vは死に至らしめるに十分の高電圧です。 (自戒の意も含んでおります。)
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コメント
しかし これで自殺しようという方はおられないでしょう。(爆笑)
DC800Vあたりを手のひらで触ると跳ね飛ばされずに握りこんでしまうから電源が壊れないと離れないでしょうな。
高圧に触るときは右手で、掌ではなく手の甲で触ってからという常識(非常識?)も最近では教えないのかな・・。
807のプレートを握って天国をチラッと眺めた体験ありです。はなそうという意思はあっても指手が動かなかった。
送信機が棚から落ちて壊れたから助かったんですが怖かった。
投稿: JA3GN | 2011年12月 3日 (土) 20時10分
いつもお世話です。
たかだかDC 400~500Vですが、球アンプ調整中にプレートに思いっきり触ってしまったことがあります。自分でも驚くぐらいの大声で叫んでしまいました。DCだと確かに筋肉が硬直して手が動かなかった。
怖かったですねぇ~
投稿: JF1DIR | 2011年12月 4日 (日) 00時46分
JA3GNさん、JFIDIRさん
おはようございます。
真空管を触った方は多少なりとも感電した経験をお持ちのようですね。古いハンドブックには、高圧を触るときの注意点が書いてますが、自作関連の文献で感電に対する危険性について記述してあるものは少なくなった気がします。
幸い、私は手が離れないほどの感電経験はありませんが、皮膚を焦がす程度の感電は何度もやってます。作業するときは、電圧計の針をいつも確認し、ワニ口でプレートをシャーシに落としてから作業するように心がけていますが、それでも勘違いしていたりすることあるので安心はできません^^
コンデンサに残っている電荷も要注意。TS-820を修理していた時、完全に電源OFFしているのに、強烈な電撃が走りました。プレート電源回路はコンデンサ分圧抵抗でディスチャージされるのですが、ドライバー段(12BY7A)の300Vは、全くディスチャージされる経路が無かったのです。
投稿: JF3DRI | 2011年12月 4日 (日) 11時41分
>全くディスチャージされる経路が無かった
昔,誰かさんの自作アンプのメンテナンスを頼まれオイルコンの放電を確認しようとショートしたら大音響.
ブリーダが入ってませんでした(汗
しばらく外傷性難聴になりました.
投稿: Yamada | 2011年12月 4日 (日) 12時29分
yamadaさん
バーン大音響と火花が散るってのは恐いですね~。オイルコンデンサなので、漏れ電流が少なくいつまで経っても電荷が残っているからでしょうか。金属が蒸発して周りがスパッタリングのようになったのではと察します。
直にアースしないで、ある程度の値を持った抵抗を通じて落とすのが良いのかも。
投稿: JF3DRI | 2011年12月 4日 (日) 22時23分
コンデンサに溜まった電荷で感電・・・コレもよく経験します(汗)。
1kΩくらいの抵抗にLEDを付けたプローブみたいなケーブルを作って電荷を放電させています。LEDが暗くなったら放電完了。結構便利ですよ(^^)。
投稿: JF1DIR | 2011年12月 5日 (月) 01時28分