136kHz受信プリアンプの製作
まず、この周波数でネックになるのがコイルですね。ジャンク箱をあさったところ、こんなコイル (IFTと思われる) ものが出てきました。LCメータで測定したところ800μH~1300μHまで可変でき、1000PF~1500PFのコンデンサで136kHzに同調することが判明しました。
回路は、ネットで見つけたもので入力側にまず、2つの同調回路(副同調、BPFですね)、そのあとFETで増幅、トランジスタによるエミッターフォロアーという簡単なものです。一筋縄とはいきませんでしたが、いろいろと触っているうちになんとかプリアンプとしての性能を得ることができました。
<結果>
耳で聞いても良くわからないので定量的にあらわすため、SSGとARGOを用いてやってみました。ARGOのQRSS3で検出できる限界レベルは -136dBm でした。このプリアンプを入れることによって右図の通り改善されることがわかりました。ちなみに、耳で聞き取れる最小レベルは -128dBmで他の周波数よりかなり悪かったです。
<注意点>
非常にまわりの雑音の影響を受けやすく、そのままだと右図のようにノイズを拾ってしまいます。手を近づけるだけでも「ぐわ~ん」とノイズレベルが上昇^^
対策として、まず電源からのノイズを制止するため、強力なフィルターを入れました。
基板の向きを変えるだけでもノイズレベルが変化するので、仮にたまたま有ったシールドボックス入れてみたところずいぶんと改善しました。
136kHzといえど、ノウハウは必要なようです。
さて、JA3GN山崎OMの信号を 耳で 捕らえられるか?? もともとノイズが多かったら改善しませんけどね。
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コメント
いやぁ 嬉しいですねぇ。早速 試験電波を出したくなりました。
今日は風も無く、6mも開けず、お遊び日和ならぬお遊び月夜かな?
アンテナ上げてきま~~す。
投稿: JA3GN | 2011年6月11日 (土) 20時04分
昨夜は、完敗でしたね。コンデションのせいなのか、それともプリアンプが悪いのか??
スルー状態で、60KHzJJY, 100KHzロランCなどもチェックしましたが問題ナシでした。
実際に接続するアンテナがインピーダンス50Ωじゃないので、50Ωで統一されている測定系とは違った結果となるのかもわかりません。
入力側を50Ωの抵抗で受けてから同調回路に持ってくるとか・・・いろいろとやってみます。
(難しいです^^)
投稿: JF3DRI | 2011年6月12日 (日) 23時37分
スチコンが泣かせますなぁ。
投稿: JF3LOP | 2011年6月12日 (日) 23時59分
こんばんは。受信に問題なしとのことですから、残るはこちら側かCONDX?
しかし、遠距離というわけでもないので理由判りませんね。(雨なら伝播不良になるかも?)
送り出しの方は40Wで0.6Aと何時もの状態と変わらず、アンテナの共振状態も変化はありません。
お時間が出来ましたら再度の挑戦ということで宜しく御願いします。
投稿: JA3GN | 2011年6月13日 (月) 07時06分