4-400Aガラス中身は?
まずは、慎重にガラスを割ることから。軽く叩くことで、ひびが入り、飛び散らずに中身を取り出すことに成功。
【プレート】
分解したのはEimacのJAN規格品である8438。まずは、プレート。独特のヒダヒダが付いています。
中の方をクローズアップ。あれだけ、真っ赤に赤熱するのに金属光沢があってキレイなもの。真空中だから当たり前か・・・。
プレートを取り去ったところ。
クローズアップ。ラジアルビーム4極管なので、コントロールグリッドとスクリーングリッドの目が揃っているハズですが、これでは解りません。
なんとか、スクリーングリッドのみを取り出すことに成功。結構太いワイヤーを使っています。最大損失35Wですもんね。
【コントロールグリッド、フィラメント】
スパイラルフィラメントは、バラバラに断線してました。コントロールグリッドの線は細いですし、ここが一番弱いところですね。
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コメント
JF2DRI OM Eimacの資料にあるそのものですね。珍しいものを見せていただきました。いつの日かと思いつつ我が家でも4-400が2本惰眠を貪ってます。セラミック管も良いのですが、性能はともかくガラス管の真空管らしさに惹かれます。一番小さい4-65Aも手持ちがあり、小さいアンプも面白いかなと思ってますがZpが高くなるので4-400より手こずるかも知れません。
投稿: JA2HVW 水島 | 2010年11月 1日 (月) 21時16分
オークションは賭けですね。当方もとんでもない完動品・美品を入手したことがあります。
ところで、4-400Aと4-400Cの違いは何でしょうか?
調べてみましたが、よくわかりませんでした。
当方にEIMAC製の4-400C新品が1本ありますが、有効利用いただけるのでしたら進呈しますがいかがでしょうか。
投稿: JK1NMJ@斉藤 | 2010年11月 2日 (火) 21時04分
JA2HVW水島さん
半導体だと、こういうことできませんからね。分解して中身を眺めるのも真空管の楽しみ?? 4-400Aをお持ちということですが、使いにくいタマなので「動作させることで満足を得る」真空管であるのは間違いありません。
4-65A、こちらも所持していますが使ってはいないです。ここに書き込んでいただいている方によると、高電圧で動作させなければ効率が悪いと聞いてます。うまく動けば楽しいでしょうね。
投稿: JF3DRI | 2010年11月 2日 (火) 21時50分
斉藤さん、4-400Cは、4-400Aの長寿命タイプです。何が異なるのか良くわかりませんが・・・。ちなみに、4-400Bというのもあって、こちらは金属のハカマが無く、5F23Aのようなタイプ。
オークションは、ある程度覚悟を決めて入札しなければダメですね。だから、あまり高価なものは手をださないようにしています。
4-400Cをお持ちとの事で、全く興味が無いようでしたら、譲ってください。Eimacのが1本だけ有って、例のppアンプに使ってみたかったから、落札したようなものです。レストア用の受信管などとトレードでもOKです。
ただ、斉藤さんの無線機たちの上にちょこんと4-400Cを置いておくだけでもサマになるので、手放さず所持されていても良いかなとも考えます。
投稿: JF3DRI | 2010年11月 2日 (火) 22時04分
超寿命タイプでしたか・・
一度当方にメールいただけませんでしょうか。
写真なども送れますので。
投稿: JK1NMJ@斉藤 | 2010年11月 2日 (火) 22時17分
はじめまして、愛知のサカイと申します。私は無線には全くの素人ですが送信管を使ったオーディオアンプに興味があり宍戸式のイントラ反転や征矢式のDDCアンプを作ってきました。ダッシュ管を使ったことがありますので紹介させていただきます。4-400とは異なりますが4-125Aを3極管接続で試してみました。第2グリッド(スクリーングリッド)をプレートではなく第1グリッドに接続する方法です。グリッドをプラス側に相当振らないとプレート電流が流れてくれません。今回の動作条件はプレート電圧800V,グリッド電圧37Vのときプレート電流約90mAでグリッド電流は何と50mAも流れました。4-65Aではグリッド電圧32Vでプレート電流80mAとなりプレート損失64Wと最大定格ぎりぎりでプレートは赤熱状態でした。
投稿: サカイ | 2011年1月 9日 (日) 21時11分
サカイさん、書き込みありがとうございます。
オーディオ界でも、送信管を用いたアンプ愛好者が多いようですね。ただ、アマチュア無線関係では、100W~200W出力はほぼ固体化、更に500W~1kWも半導体化が進んできた今となってはオーディオ用では使いづらい大きなプレート損失を持ったものしか、よっぽどの好き者でないと見向きされなくなってしまいました。逆に、P損50W~100W程度の送信管がオーディオ需要で値上がりが激しくなったのではないかと思います。
高周波のアンプでも、4極管のCgとSgを接続しハイミューの3極管として使われることがあります。ただ、オーディオではまず使われないグリッド接地(GG)としてです。この4-400AもノーバイアスのGGで使われることがありますが、Cg電流が多く流れCg焼損事故となることもあるようです。ちなみにに4-400AをGGで使った場合Cg電流maxは100mAまでのようです。
私はオーディオ用途でダッシュ管を使ったことがありませんが、もともとダッシュ管は高電圧、少電流型なので1500V以上の電圧で働かせないとタマ自体の真価が発揮できないような気もします。現在、2700V程度(AB2なので電圧変動が激しい)で働かせていますが、3000V以上欲しいところです。オーディオ用途では、500W~1kW出力なんぞ必要ないので「何をもってタマの真価」なのかとなりますが・・・。
投稿: JF3DRI | 2011年1月10日 (月) 10時48分
コメントありがとうございます。ラジオ技術97年11月号で藤井先生が4-400AをG1とG2をつないだ3結でのシングルアンプを発表されていてプレート電圧600V,グリッド電圧+20Vのときグリッド電流40mAとなることを書かれていて、グリッド電圧をさらに上げるとグリッド電流が増加するがその多くがG2の方に流れG1にはほとんど増加する様子がない旨のことを書かれています。私も実際に実験してみて測定はしていませんが不具合はありませんでした。音もまともで結構使えるのではと思いました。
投稿: サカイ | 2011年1月13日 (木) 06時59分
サカイさま
某掲示板(オーディオでは「外道」なるほど!!)に書き込みされているサカイさんですね。いろいろとオーディオアンプに応用された自作品、力作ぞろいで敬服いたします。4-400Aの3結の件、了解しました。送信管はグリッド電流をガンガン流して当然という類(Eimacで言うPower Grid Tube)も多いのでオーディオ用途で使う場合イントラ結合で強力にドライブする必要があり、ドライブ段も出力管となるのでしょうね。また4-400Aを使うとなると、フィラメント電力だけで75Wを消費。プレート電圧を+600Vで働かせた場合、たぶん出力は10Wにも満たないことでしょうから釣り合わないと考えてしまいます。(出力の大きさだけが、モノサシじゃないのは良くわかりますが・・・)
こういったトライアル、アマチュア的でいいですね。
投稿: JF3DRI | 2011年1月14日 (金) 21時07分