締まらないM型コネクター
<中継コネクター>
おかしいと気がついたのは、中継コネクターに接続した時でした。従来のは、このように最後までネジを締めることが出来るのに・・・・
秋月で購入した安いコネクターは、この通りネジのピッチか山の高さが異なるため、最後まで入りません。当然、中心導体もガタガタ。これでは接触不良となりあきません。
<LPF シンワ編>
シンワのLPFでやってみました。コネクターは、M-R丸型で、最後にネジの無い部分がある形状。
秋月のは最後まで入らなくて、NGです。
<LPF コメット編>
こんどは、コメットのCF-50MR。こちらは、おなじM-R丸型でもネジの部分が短い。
ネジ部が短いせいで、ピッチは合っていないが、最後まで締め付けOK。
<LPF ベンチャー編>
じゃ、舶来のLPFベンチャーYA-1だったらどうなんか。
コネクタは、外観からしても明からに異なるインチ系であるのが解る。
少しピッチがあわず、ガタがあるけど、両方ともOK。この段階で、秋月のは「インチ系」であることを悟った。
<無線機編>
すべての無線機を試してみたけど、両方共、ガタはあるが締め付けOKであることを確認した。
結論として・・・
・インチ系のメスにメートル系のオスはガタはあるものの最後まで入る。
・市販無線機のMコネクターは「インチ系」、若しくは両方使える設計。
という訳で、秋月のMコネクターは、リグに直結する場合は問題ないが、途中にSWR計やLPFなどを入れる場合は要注意です。アンテナ側のコネクターは未確認ですが・・・。
※N型も、こういうのあるのかしら・・・。無いよね。プロ規格だもん。
| 固定リンク
「アマチュア無線」カテゴリの記事
- 自作に適したファイナル DRI方式 SOT89 ⇒ TO220 変換(2024.04.18)
- 7バンドWASが完成しました(2023.12.28)
- 2000円台で買える中華製ハンディ機を広帯域受信機に(2023.12.27)
- 2000円台で買える中華製ハンディ機のスプリアス特性(2023.12.14)
- 数年ぶりに和文電信を叩いてみる(2023.03.03)
「電子部品」カテゴリの記事
- 初めてKiCADを使ってプリント基板を作成、発注する(2024.08.02)
- 自作に適したファイナル DRI方式 SOT89 ⇒ TO220 変換(2024.04.18)
- 中国より仕入れたアクリル板を使ったニキシー管風時計(2023.04.16)
- VN-L5 MarkⅡ 160/80mデュアルバンド人柱版キットを組み立てる(最終)(2022.11.03)
- VN-L5 MarkⅡ 160/80mデュアルバンド人柱版キットを組み立てる(5)(2022.11.02)
コメント
MFJとか、W製の製品を買うとはまらないものがありますね。はまる時もあるので、ホンマええ加減です。
投稿: jp3pzd | 2010年5月10日 (月) 00時59分
>> ※N型も、こういうのあるのかしら・・・。
N型は、もともとインチが規格です。
秋月のコネクタの外側を、Nのメスにいれてみるとよくわかると思います。
当局も秋月Mをいっぱい買って活用しています。
M16P1.0のタップで、2重にネジを切って使っています。
投稿: JJ7WPW | 2010年5月10日 (月) 02時27分
法澤さん、インチ系へはとりあえず入ったのですが、何回も取替えしていたら、ネジ山がダメになってしまいそうです。
また、この事を問題視しているメーカーや個人は結構少ないようです。
JJ7WPWさん、書き込みありがとうございます。
ネットでいろいろと調べてみましたが、Mコネのネジ規格をちゃんと図面表示しているのは「ヒロセ電機」ぐらいで、M16x1と表示されてました。他のメーカー、東洋コネクターなんかは、表示がありません。アマチュアしか使わないから適当なんでしょうか。
N型を調べてみると、規格は5/8-24ユニファイ細目ネジで、確かにインチ系で統一されていました。
投稿: JF3DRI | 2010年5月10日 (月) 22時08分
実は我が家にいくつかMP-MJなる変換コネクタがありまして、何じゃこりゃと調べてみたらそういうことでした。幸いどれもこれも普通にねじ込めますので、まだ登場に至っていませんが。(低いバンドなので100W以下のところは横着してBNCで統一してるというのもありまして)
投稿: JI3KDH | 2010年5月11日 (火) 06時16分
こんにちは 我々が言うMコネとUSのものは厳密には異なります。USのものは通称UHFコネと呼ばれPL259(プラグ側)SO239(ソケット側)径5/8インチ、インチあたりのピッチ24です。規格は違いますがM16x1に近いのでほとんど問題なく勘合します。反面品質が良すぎると深く勘合しません。元々はビデオ系のもので第二次大戦ころにはあったらしいので先方がオリジナルではないでしょうか?彼らにMコネと言っても通じず、これはUHFだといい張ります!その昔仕事がらみで覚えました。UHFは単なる名称でUHFまで使えないのはご存じの通りです。
投稿: JA2HVW水島 | 2010年5月12日 (水) 09時31分
JA2HVW水島さん
どうもお久しぶりに書き込みありがとうございます。水島さんのコメントで、Mコネに関する全ての疑惑がきれいさっぱり晴れて、スッキリです。さすがはOM!!
「M connector」で海外のサイトを検索しましたが、一切出てこないため、おかしいと思っていたところ、「UHF connector」で検索すると、製造メーカーやらいろいろと発見。コネクター大手のAmphenolでもこの名称を使ってました。英語版のウィキペディアにもあり、The thread is usually 5/8 inch 24tpi UNEF standard, however, UHF connectors with a similar, metric, thread have been produced.と書かれています。
また、Mとの違いについて、別モデルとして製造しているコネクターメーカー(小峰無線)も発見。カタログには「接触部のネジが異なっていますので、相互に接続できません」と記載があります。
なぜ、UHF connectorなのか・・・300MHz以下までなので「UHFでは使えないから」がどうやら理由のようですね
投稿: JF3DRI | 2010年5月12日 (水) 21時06分
初めまして
1年以上前の記事を見て納得しました!
25年間QRTしていましたが、今年再開局して秋月のMコネ使っていました(40個以上買っています)
たまに合わないのでピッチがおかしいとは思っていましたところ偶然この記事を見つけて納得しました!
よっぽどの場合は奥側の山を削ればいいやと思っていました
モービルに使っている部分は振動で緩んできますわ、やはりネジのかかりが悪いからでしょうね!
投稿: JF3USK | 2011年8月28日 (日) 19時29分
JF3USKさん
書き込みありがとうございます。精度の良い高級品がダメなので困ったもんです。秋月のもの、中継コネクターとかすっぽ抜ける不良品も多いですけどね。
投稿: JF3DRI | 2011年8月28日 (日) 20時49分
私の知る限り、TRIOのTS-520やYAESUのFT-101の時代から無線機に使用されているコネクタはインチの仕様となっておりますので、UHFコネクタが使用されている様です、然し周辺機器のメーカー等ではM型コネクタを使用している為に互換性で問題が生じる場合があるようですね、無線機の場合には輸出する事を想定しての設計なのでしょうかね。
投稿: JA2VNF | 2012年6月 5日 (火) 11時44分