TS-820のレストアNo.2(球の交換6146W)
このネタ自体が陳腐化してしまっているのですが、出力が90Wしか出ない(90Wも出るという見方もあるけど・・・)ので、テストがてら例の 6146W に交換して、どうなるのかやってみました。
手持ちの 6146W は、こちらの写真にもある通り、TUNG-SOL製です。「耐震性」を謳ったもので 6146B ではないと判断しており、ホームページ本体で述べています。実際に使ってみてどうなのか、テストをやってなかったし、4本所持しているので、不動在庫とするより実機搭載している方が良いとも考えまして・・・。
6146W と言っても、いろんなメーカーがあり、RF-partsなどでは、GE製の6146Wは使えない(6146W-GE (GE Brand) is not recommended for Kenwood transceivers, and is not interchangable with the 6146B.)と明記されています。
さて、TUNG-SOL製はどうなんでしょうか?
手持ちには4本の6146Wがあるので、まずはこれを使い、アイドリング電流などを見て、特性が近いもの2本を選択。そして、ヒーター点火のみ、1時間、450Vでのアイドリングのみ1時間と、適当にエージングを実施しました。
TS-820やS2001/6146Bを使った100W機のプレート電圧は、無負荷で900V印加されており、最大規格の750Vを超えており、いきなり搭載するのはフラッシュする恐れが高いため、少しでも「慣れさせる」意図があります。
(オーバーしないと100Wでないから・・・今更ですがメーカーの設計としては珍しい??と思います)
で、結果は・・・
・全てのバンドにおいて100Wオーバー (110W~120W) が得られた。
・中和も、ちゃんと取れた。
・真空管が赤熱するようなことはない。
・効率も、問題ない。
となり大成功です。
これが元々入っていた真空管で、1本はRCAの6146B、もう1本はメーカー不明(ひよっとしたら中国製かもしれない)で、S2001ではありませんでした。
という訳で、ファイナル部分は、おニューとなりました。
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