壮絶死した電源の修理(その3)修理完了!
<パワートランジスターの調達>
当初は、秋月で販売されている 2SC5200 (IC=15A, PC=150W) を複数本使う予定だったのですが、この石は、TO3PL というパッケージをしており、TO3Pより大きく、もともと付いていた2SD845 (MT-200パッケージ) の2つの穴に2個取り付けることができません。
そこで、PCが大きく、かつ安価なTO3Pを探したところ、同じ秋月に 2SC5198 (IC=10A, PC=100W) というのが2本で250円と安価であることに目が留まり、この石を12本購入しました。
<取替え工事開始>
そうそう、もう一つの理由は、TO3PL の放熱シート(マイカ板やラバーシート)が入手できなかったこともあります。TO3Pは同じ秋月で販売されており、ラバーシートを購入しました。
12本取り付けることができますが、そこまでは過剰?と思い、10本に留めました。かなり壮観であります。
(全部でPC=1000Wだ!)
配線が終了したところ。当初は、付いてあったプリント基板を流用する予定だったのですが、寸法的に使うことができず、みこどな空中配線とあいなりました。
とりあえず、動作することを確認の上、負荷を加えていきサーマルスイッチ回路 (サーミスタとOPアンプでリレーをON/OFFするもの) のテストで、ファンが回ることを確認しようと思ったのですが、放熱板が手で触れないぐらいの温度になっても、一向にファンが回転しません。
そこで、結局は手持ちのサーマルスイッチとリレーで、ACファンをON/OFFする回路を組み入れました。
これは確実に動作してくれます。クマトリモータなので、ファンも静かです。
最後に交換した部品。石はまだ生きています。
でっかい陸軍ターミナルも手持ちが無かったので、少し小さいものに交換しました。
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コメント
自分もひさびさび、コテ握ってます。あなたの記事を見て。
daiwa ps-560w2の修理に取り掛かりました。なんとか今は動いてます。電源機ばかり、趣味で集め修理などして楽しんでます。参考になりまた
投稿: yosimi | 2010年9月 5日 (日) 19時47分
書き込みありがとうございます。
修理のご参考となり、光栄です。トランス式の安定化電源は、トランスがNGでない限り大改造となっても動作させることは可能ですね。
※コメント先を変更いたしました。
投稿: JF3DRI | 2010年9月 5日 (日) 19時55分