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2010年1月 3日 (日)

壮絶死した電源の修理(その2)

Ps560_8 もう少し、回路を追ってみたところ、独立2系統と言っていたことは間違いで、左のブロック図のように制御回路は、ひとつだけで、6Pのトグルスイッチで2つのトランスからの非安定電源を直列、並列に切り替えるのみとなっていました。すなわち、全部で6個付いているパワートランジスタは全てパラレル接続、さらには巨大な1個のトランジスタと見ることができます。

Highで6~30V、Lowで3~15Vとなっているのは、High/Lowを検出して可変範囲を変更しているのみのようです。

という訳で、パワートランジスタさえ交換すれば修理完了(たぶんね)ということになります。

その他の疑問点へつづく・・・・・


《その他の疑問点》
Ps560_12 まずは、このHigh/Low切り替えスイッチ。もし、13.5V系の無線機に接続していて、誤ってスイッチを上に上げたら・・・あるいは、Highの状態のまま電源ONしたら・・・この設計は良くないですね。電圧可変VRを回して行き、15V以上になれば、自動的に切り替わる回路がベストのように思われます。(注意書きとスイッチロックが付いていますが・・・)


Ps560_9 次に、使っている部品、ぎりぎりいっぱいの条件のようです。メーターが80Aまであるので、50Aは使える?とするとブリッジダイオードはきっちり25A級のものが付いている。


Ps560_10 平滑コンデンサ、EP-3000の時も同じだったけど、耐圧が25Vタイプ。トランスの2次側19Vを整流すると無負荷でどれだれ電圧が発生するか・・・スグわかりますね。


Ps560_11 電圧を測定してみたところ、24.6V 昨日の夜に測定したときはAC電圧が少し高くなっていたので25Vを超えていた。

アマチュア用の電源ということで、こういう設計があたりまえなのかしら? 気持ち悪いですよね。


結論からして、トランスもそんなに大きくありませんので、この電源は13.5Vで40Aぐらいがめいっぱいと考えてよさそうです。

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