ロシアの小型送信管(ГУ-50)
以前から気になっていたロシアの小型送信管GU-50(ГУ-50)を懲りずに入手しました。この真空管の存在は、ロシアのアマチュア無線関係(キリル文字系ね)をネットサーフィンしていたら数多く見かけたことからでした。
形も特殊、ソケットも特殊・・・この真空管のルーツは、ドイツ軍がウルツ・ブルグレーダー用として開発したLS-50を旧ソビエトがコピーしたもののようです。純正のソケット(真空管より遥かに高価!)は、上からはめ込んで蓋をする構造になっていて、振動で抜けることはなく、いかにも軍用って感じです。
特長として、まず非常に安価!そして、在庫がまだまだあるようです。ebayでは、4本で$16ぐらいで、多数出品されており、中にはバルク品100本とかも出ています。今回は、個人輸入じゃなくて、国内の方からでしたけど。箱入り、そして、データーシート付き。
プレート損失が40Wとこの大きさの割りには大きいのですが, ヒーターが12.6V, 0.6~0.85Aと小さい。ネット検索すると、5~6本をベタコンGGにして500Wクラスのアンプ製作記事が多数く出てきます。
もうひとつの特長は、送信管なのにプレートが下のピン側に出ている・・・。しかも、規格ではmax 120MHzまで使えることになっている。
有名どころの6146B , 6KD6 と並べてみた。プレートの大きさが40W損失にしては小さすぎるような気もするけど・・・。
ヒーターを点灯してみた様子。トリタンじゃないので、控えめな感じ。内部構造/結線は 829B や 5894 のようにインダクタンスをできるだけ減らすべく、帯状のもので行ってあります。
規格では1本で、50W出力になっているけど、もう少し取れる気もする。 プッシュ・プルにして50MHzあたりのアンプを作ってみたいけど・・・。いや、オーディオ用に良いかな。
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