タワー上での作業(その1)
台風18号、ひやひやしたのですが、大きな被害は無く、本日からマストベアリング交換のため、タワーのアンテナを、まず撤去する作業にとりかかりました。世間は、ACAGコンテストだというのに、アンテナ降ろしているバカなワタシです。
一人での作業となるため、ロープを使い、重力を逆に利用する方法を取りました。さすがにロープで吊り下げ途中に写真を撮ること出来なかったので、50MHz 9エレ以外を降ろし、タワー上からの写真です。ここまで、3時間掛かりました。
降ろした順番は、①タワー途中にあるサブアンテナ取り付けアーム(430/1200MHzコリニアGP付き) ②TA-33のラジエーター以外の部分 ③1200MHz 45エレヤギ(ナガラのギガシャーク) です。
やはりTA-33が一番重くて、しんどかったです。
コメットの430/1200MHzコリニアGPですが、黒色の塗装が半分だけ(西側)取れて白くなってしまっています。西風が強いからなんでしょうか。SWRを測定していないので、正常なのかは??です。
50MHz 9エレは時間切れで、手をつけることができませでした。(この状態がアンテナとしては理想的なんで良く飛ぶんでしょうね。)
1枚目の写真の通り、実質、母屋の屋根から上り下りとなるので、多少は負担が少ないのですが、一人での作業は何度もタワーを上り下りする必要があるので、時間も掛かるし、体力を使います。
さて、このアンテナを降ろし、マストベアリング交換後、上げるのが最大の難関となります。手順として
①マストクランプのところまで、マストごと
タワーの中に降ろし、固定する。
②ロープで吊り下げ、アンテナを降ろす。
③マストベアリングを取り外し、短くなったマスト
上部より抜き取る。
④新しいマストベアリングを上部より入れて固定。
⑤50MHz 9エレを取り付ける。
⑥マストこど、元の位置まで腕力/背筋力で、引き上げる。
を考えているのですが、ブーム長さ11mもあるので、うまく行くかな。⑥において自分の力で持ち上がるか懸念されますが。
※毎週、タワーに登っていたら、筋肉痛が無くなってきました。人間の体ってよくできたものです。ww
《追加 10月11日》
またまた3時間、悪戦苦闘の結果、ご覧の通り、タワーに沿って垂直に降ろすことに成功しました。エレメントが多いので、あちこち引っかかって、下手をするとエレメントを曲げてしまうかねないので、ある程度のテクニックは必要です。(アンテナのどこにロープを結ぶかとかね。)
コメントいただきましたが、滑車+タワー往復するロープは必須で、無ければこの作業はできません。また、上記の作業手順における⑥は、重くて一人では持ち上げることが出来ず、危険であることがわかりました。よって、マストを定位置まで上げてから取り付け作業となります。
さすがに、連チャンでヘロヘロ、クタクタ。
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コメント
こんにちは。
アパマンハムのJO1KVSです。
アンテナの引き上げお一人では大変ですね。
タワーの上に滑車をつけるといいと思います。
固定滑車の等倍、遊動滑車の倍力、特に倍力のタイプだとロープはタワーの高さの3倍必要ですが、力は半分で済み、しかも下方向に引けばいいので引き上げるより作業は楽です。(滑車の組み方で何倍にもできます)
マストの先端に滑車を付けると楽ですね。
ロープの仮固定するクリートや逆方向に戻らないためのカムクリート、クラムクリートなど(ヨットの器具ですが)をタワーに設置するとより便利です。
投稿: JO1KVS | 2009年10月11日 (日) 14時57分
いつもblog拝見しています。
小生も古いエモトのベアリングで全く同じトラブルがありました。
マストを咥えるボルトも、台に取り付けるボルトもほとんどが回りませんでした。
アンテナを同じく一人で下ろすところまでは一緒です。
ベアリング本体は取り付けたまま、タワー上でタガネで叩き割りました。近所の目もあり、この部分だけはプロに依頼しました。
気をつけて作業されてください。
投稿: JH0 | 2009年10月11日 (日) 18時16分
半分しか名乗ってませんでした。
失礼しました。
投稿: JH0KHR | 2009年10月11日 (日) 18時17分
JO1KVSさん、書き込みありがとうございます。
ワタシも、もう50歳なんでいつまでこんな作業ができるか・・ふと考えてしまうようになってしまいました。
滑車の件、了解です。記事で紹介していませんでしたが、全ての作業で使用しています。ローターを降ろす時もね。動滑車にすると、ロープが長くなり途中で絡まったりするので実際には使えないです。この事例の場合、アンテナ自体がそんなに重くないのでテンションを上向きにするだけで作業は十分楽になります。やっかいなのはアンテナを複数取り付けるクリスマスツリーにする場合、アンテナ同士がぶつかってしまうので、それをどう回避するかなんです。アンテナのどの位置にロープを取り付けるか、また結び方とか・・・。
投稿: JF3DRI | 2009年10月11日 (日) 21時08分
JH0KHRさん、書き込みありがとうごさいます。
同じトラブルに遭遇されたようで、やっばりこのエモトのマストベアリングはいわば「欠陥品」なんでしょうかね。高いタワーの上なんで、交換するのが大変なんで、経年劣化を良く考えて製造していただきたいです。しかし、カチ割るとは・・・。
少しブログを拝読しましたが、かなりの大型アンテナを使ってらっしゃるようで、それだれ大きければトラブル時にはローカルの手助けがあれば助かりますね。タワーを建設した当時は、この手の作業に慣れたローカルがたくさんいたのですが、トシが経つうちに手伝ってもらえそうな人がいなくなってしまいました。当局の場合、手順さえ間違わなかったら時間が掛かりますが、なんとか一人でできそうな感触です。
>気をつけて作業されてください。
ありがとうございます。実は、今日の作業で指1本飛ばしかねない不手際がありました。
投稿: JF3DRI | 2009年10月11日 (日) 21時26分
当方、このようなアンテナ設備はありませんので実際の苦労は分かりませんが、通常とても一人で行える作業ではなような気がします。ローカル局の場合、バケット車あるいは重機を用意し、数人で行ってました。
ローテーターの件も含め、プロ以上の技、体力ですね。
私も50近いですが、とても無理です。
とにかく事故も怪我も無くおろせてよかったです。
投稿: JK1NMJ@斉藤 | 2009年10月12日 (月) 07時54分
斉藤さん、確かに一人でする作業じゃなさそうです。プロだと特に作業効率が悪いので特に一人ではやらないでしょう。
レッカー(クレーン)をチャーターして行うのが最も時間的に早いのでしょうが、レッカーが入れない場所だし、だいいちそんな金銭的余裕がありません。
変かもしれませんが、この作業も自作と同じ一つの楽しみ(うまく行った時の満足感!)ですんで、ぼちぼちとやります。日頃の運動不足解消にもなるしね。
#昨日、お風呂に入ってびっくり。手足のあちこちで打ち身のアオタンや、キズだらけだった。
投稿: JF3DRI | 2009年10月12日 (月) 12時10分
たしかにバケット車や重機の手配は金銭的に厳しいですね。一般的にはローカル局数人で行うものでしょか。
しかし何度見てもDRIさんの気力と体力には脱帽です。
私には絶対できない作業です。アパマンHAMで良かったかもしれないです。
(50MHzの9eleとは羨ましい・・)
投稿: JK1NMJ@斉藤 | 2009年10月12日 (月) 18時26分
ワタシ、体力なんてありませんよ。体育会系でもないし学生時代には何も運動クラブ入ってませんしね。それと、体型ですが小柄でずいぶんとヤセ型、体重は50kgに達しなく太れないタイプであります。
(このような作業は、こんな体型の方が゛良いのかもしれませんが・・・)
一番熱心にムセンをやっていた頃、ローカル局もたくさんいたし、師となるOMさんがいて、アンテナ工事は皆で行うのが通常でした。当然、タワー建設も穴掘りから組み立てまで全て自分達で行い、私が18mを揚げたら、次の局は20mを上げ、更にそれに刺激を受けた局は22mを揚げるといった具合で互いに影響しながら競り合ったもんです。こういう環境だったので、この手の作業に対して何も抵抗がなく、体が覚えているのです。この経験が無ければ多分、怖くてできないと思います。
投稿: JF3DRI | 2009年10月12日 (月) 21時07分